ゴー・ミヨ
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ゴー・ミヨ(Gault-Millau)は、料理評論家のアンリ・ゴー(Henri Gault)とクリスティアン・ミヨ(Christian Millau)により書かれた、フランスで最も強い影響力を持つレストランガイドの一つである。1点から20点までの採点方式をとり、基本的に10点以下のレストランは扱われていない。評価の基準は、環境・雰囲気、料理・ワインの質、サービス、値段に分かれ、それぞれについて論じられている。この格付けに基づき、高評価のレストランには1つから4つのコック帽が表示されている。ミシュラン・レッドガイドと同様、ゴー・ミヨはレストランに対し掲載料を要求していない点で、他の多くのガイドとは異なっており、高い信用性を保持している。
出版されてからしばらくの間、ゴー・ミヨは20点という評価をつけることはなかった。これは2人が「完全など不可能である。」という主張を持っていたことによる。2004年、当ガイドが初めて20点をつけたことが話題になった。20点を獲得したのはメジェーヴ(Mégève)にあるラ・フェルム・ドゥ・モン・ペール(La Ferme de Mon Père)とアヌシー(Annecy)近郊のヴェイリエール・デュ・ラック(Veyrier du lac)にあるオーベルジュ・ドゥ・レリダン(Auberge de l'Eridan)の2店である。
ミシュランとゴー・ミヨのどちらがより優れたガイドブックであるかという話題は常に論争を呼んでいるが、一言で言うと、ミシュランは出版数で勝っているという点でより影響力が強く、一方で、ゴー・ミヨは、料理の質を純粋に評価するという徹底した方針に基づく潔癖さにおいて勝っている。
2003年の2月、当ガイドにおいて、有名レストラン・コート・ドー(Côte d'Or)の評価が19点から17点に落とされた直後に、シェフのベルナール・ロワゾー(Bernard Loiseau)が自殺するという事件が起きた。これと同時期に、ミシュランガイドでの評価も3つ星から2つ星に落とされるという噂が流れていたが、実際にはミシュランの次の版の中で否定された。ゴー・ミヨはこの事件に関し「シェフは評価の下落について事前に把握しており、新たな挑戦に向けての意欲を見せていた。」としており、自殺の原因については、謎が残されたままとなっている。
2006年現在、ゴー・ミヨは、ドイツ、オーストリア、ベネルクス、スイスのレストランガイドも出版している。