サクシュコトニ川
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![]() 北海道大学構内の川(2005年2月) |
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水系 | 新川水系 | |||
延長 | 0.9 km | |||
水源の標高 | ? m | |||
平均流量 | ? m³/s | |||
流域面積 | ? km² | |||
水源 | 北海道大学札幌キャンパス | |||
河口 | 琴似川 | |||
流域 | 北海道札幌市北区 |
サクシュコトニ川(サクシュコトニかわ)は、北海道札幌市中央区を流れる小さな川で、琴似川の支流である。北海道大学の敷地内を流れる。かつて札幌の自然河川であったが、地下水位の低下によって1951年から2004年まで消滅していた。シャクシコトニ川、サクシュ琴似川とも書く。長さ約900m。
目次 |
[編集] 流路
北海道大学の正門そばから河川として流れ出る。キャンパス内を北に流れ、環状通のエルムトンネルで西に折れ、環状通と石山通の交差点そばで地下にもぐる。その水は近くの琴似川に注ぐ。
[編集] 歴史
札幌の中心街は豊平川扇状地の上にあり、地下水が豊富だったころにはその扇端のあちこちで水が湧いて小河川を作っていた。サクシュコトニ川もそうした小川の一つで、現在の北海道大学付属植物園から一つ北のブロックにあった泉を源としていた。小さな浅い川だったが、昭和初期まで秋になると鮭がのぼってきたという。川沿いに続縄文時代以降の遺跡が多数発見されている。
北海道大学の南側一帯には、札幌最初の公園である偕楽園があった。サクシュコトニ川は偕楽園と北海道大学の真ん中を通る小川であった。
1951年に水源が涸れ、雨の時にしか水を流さなくなり、後に埋め立てられて姿を消した。21世紀初めにサクシュコトニ川の再生計画が持ち上がり、2004年に北海道大学のキャンパスの南端から流れる小川として復活した。川の水は藻岩浄水場から導かれる。
[編集] 外部リンク
- 北海道大学広報委員会『リテラ・ポプリ』、17号、2003年秋。(特集: 北大のキャンパスから水と緑のまち札幌へ サクシュコトニ川再生計画)
[編集] 参考文献
- 札幌市教育委員会編『豊平川』(さっぽろ文庫4)、北海道新聞社、1979年。
- 札幌市教育委員会編『豊平館・清華亭』(さっぽろ文庫15)、北海道新聞社、1980年。