サマーワ
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サマーワ、あるいはアッ=サマーワ(السماوة (al-Samāwa) 英語表記はSamawah, as-Samawahなど)は、イラクの都市。報道などではNHKを除きもっぱらサマワと表記されるが、アラビア語は表記上母音の長短を厳密に区別するため、サマーワとしたほうが原語綴りに近い。
北緯31度18分・東経45度16分、首都バグダードの東南約280kmに位置し、人口はおよそ13万人である(30万人とする説もある)。人口40万~50万人ほどのムサンナー県の県都で、一帯はシーア派(十二イマーム派)の信徒が多い。
産業は農業が中心で、工業はセメント、岩塩、煉瓦などを生産しているが、失業率が高い。
[編集] 日本の自衛隊駐留
イラク戦争以降はオランダ軍が駐屯・治安維持にあたり、更に2004年1月にイラク復興支援として日本の自衛隊が駐留を開始し、復興支援活動を開始した。オランダ軍は2005年3月でイラク派遣を終了する旨を表明し、予定通り撤退した。撤退の後には英軍が進駐したが、武装勢力が侵入する恐れがあり、自衛隊の安全が保たれるか不安の声が上がった。実際、サマワを「非戦闘地域」であるとし自衛隊派遣を強力に後押しした小泉純一郎首相は、派遣の前後を含め一度も現地視察を行わなかったが、大野功統防衛庁長官(当時)は2004年12月5日にそのほかに自民党や公明党の幹事長などが視察を行った。
しかしオーストラリア軍が増派をしてサマーワの治安維持に当たることを表明。増派にはイギリス・アメリカの要請、また日本との経済上の強い結びつきなどによって増派要請からおよそ2週間と言う短期間での決定となった。
自衛隊の駐留にあたり、サマーワは日本の法において自衛隊のイラク駐留の法的根拠となるイラク復興支援特別措置法に定めた通じて戦闘がなされることの無い非戦闘地域であると認定された。
自衛隊が仮設した入浴施設は自衛隊隊員によりサマワ温泉と命名され、自衛隊隊員の入浴風景などがニュースで報じられた。
[編集] 治安問題
ムクタダー・サドル支持グループ等による駐留反対活動に加え、2005年8月には停電・失業問題への抗議からムサンナー州知事の解任要求デモが発生した。そして、駐留軍や警察との銃撃戦が発生するなどの治安悪化のため、2006年5月には外出禁止令が出された。
[編集] 関連項目
- 自衛隊イラク派遣 - 自衛隊の駐留と復興支援に関する詳細な記事。