サム・フィッシャー
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サム・フィッシャー(Sam Fisher)は、トム・クランシー原作の小説・ゲームスプリンターセル(Splinter Cell)シリーズの主役。ゲーム版での声優はシリーズを通して俳優のマイケル・アイアンサイド(日本語版では玄田哲章)を起用している。
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[編集] イントロダクション
サム・フィッシャーはCIAとU.S. Navy SEAL Team 3のベテランだった。彼は1963年生まれ身長183cm体重88kg、荒っぽいひげ剃りをして黒い髪と緑の目をしている。ゲーム中ではNSA(国家安全保障局)の秘密部隊サードエシュロンに所属する工作員である。2007年6月現在、(スプリンターセル カオスセオリー)フィッシャーは44歳であるが、敏捷性は高く潜入任務のエキスパートである。それゆえ、任務は一人で遂行する。
1980年代、フィッシャーがドイツのアメリカ空軍基地で働いている中、彼はリーガン・バーンズと会って結婚した。彼女は、彼らが結婚したわずか2、3年後に卵巣がんで亡くなる。サラ・バーンズは彼女の母(リーガン・バーンズ)が死んだとき4才で、彼らのただ一人の子供であり現在はイリノイ州の大学に通っている。フィッシャーは、休暇中はメリーランド州トウソンのタウンハウスですごす。
第一作でフィッシャーは任務でグルジア、アゼルバイジャン、ミャンマー、ロシアへ行き第二作(スプリンターセル パンドラトゥモロー)ではフランス、イスラエル、ロサンゼルスへ行き事件は主にインドネシアと近郊で起こる。第三作目(カオスセオリー)でサムが活動するところには日本、韓国、ペルー、パナマとニューヨークを含む。
[編集] 関連人物
- アーヴィン・ランバート大佐(1961年サウスカロライナ州バットケーブ生まれ、身長189cm、体重122kg)声優は俳優のデニス・ヘイスバート。フィッシャーの上官であり、作戦コーディネーター。作戦や的確な情報をフィッシャーに伝える。
- アンナ・グリムスドッティア(1974年マサチューセッツ州ボストン生まれ、身長173cm、体重58kg)…NSA職員。
- 故ヴァーノン・ウィルクスJr(1967年メリーランド州生まれ、身長178cm、体重66kg。一作目にて殉職。
- フランシス・コーエン。コーエンはウィルクスが死んだこと事による交替要員である。
- 元海兵隊のウィリアム・レディング(1969年カリフォルニア州サンディエゴ生まれ、体重82kg、身長156cm)。コーエンの後任。
- ダーモット・P・ブラントン(1963年生まれ、身長165cm、体重61kg)。後にサードエシュロン、シャドウネットの上官になった。
これらの人物がフィッシャーの任務をサポートしている。
[編集] 格闘戦闘
小説ではフィッシャーは武器を使用せず、戦闘では格闘技のクラヴマガを使用する。また、彼は自己流のクライミングテクニック(スプリットジャンプ、ハーフスプリットジャンプ、ドロップキックアタック、Inverted Neck Break(首をひねって即死させる技)、パイプをよじ登る難しい技術、その他)を使う。
- ナイフ
プレイヤーは、カオスセオリーで初めてナイフを使う事が出来るようになった。小説ではUSMC ケーバーの標準のデザインで柄に革をかぶせてあると書かれている。しかし、ゲームにおいては柄が若干詰めてありそれがカスタムメイドであることを示唆している。ナイフが元Navy SEAL サム・フィッシャーの手にある限りそれは本当に強力な武器になり、彼も戦場でナイフを多目的ツールとしてそれを使う。フィッシャーは敵に尋問するためにナイフを使うことができ、テントの布を切ったり扉の鍵を壊し、ワイヤーを切り、壁からマイクを外すときでさえ使う。
[編集] 武器
ゲーム中、フィッシャーは2丁のFabrique Nationale社製の銃、Five-seveN ピストルとF2000アサルトライフルを使う。ゲームにおいて著作権法違反を避けるためその銃はSC PistolとSC-20K(SCはSplinterCellを表している)と呼ばれている。
- SC Pistol
実際の名前はSC PistolではなくFN Five-seveNである。このピストルは5.7mm弾を20発装填できるセミオートピストルで、ゲームではサイレンサー、マイクロホン、電子機器を使用不能にするOCP(Optically Channeled Potentiator)が取り付けらている。現実世界での5.7mmの銃弾はNATO ケプラージャケットとヘルメットを貫通するほどの威力を有するが(FN社のデータによる)、ゲームにおいては防弾チョッキを貫通させる力は制限されている。射殺するためには少なくとも胴に3~5発撃たなければならない。このピストルはSC-20Kより音がせずシリーズの第三作目、スプリンターセル カオスセオリーではOCPが付いており電子装置や照明を一定時間使えなくする事が出来る。シリーズ第二作目スプリンターセル パンドラトゥモローでこのピストルはレーザー照準装置を備えていた。
- SC-20K
実際の名前はSC-20KではなくFN F2000である。この武器は5.56x45mm弾薬を30発装填できるブルパップアサルトライフルであり、サイレンサーと1.5倍の光学式スコープが付いている。最初の二つのゲームにおいてSC-20Kは常にランチャー構成のみだったがカオスセオリーからアタッチメントを変えることで4つの構成が可能になった。
- フォアグリップ:標準のアタッチメントであり、グリップは発砲を安定させリコイルに対処するのに用いる。
- ランチャー:40mmグレネードランチャーから発射できるものはスティッキーショッカー、スティッキーカメラ、ガスグレネードなど様々である。
- スナイパー:20mmAPDS弾を発射し防弾チョッキを着た敵を貫く。スコープと修正バレルで射程距離と正確性を増すが扱いにくい。
- ショットガン:12ゲージOOバックショットガン弾薬を発射できる。近距離戦で威力を発揮する。