ザポリージュジャ (潜水艦)
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ザポリージュジャ(またはザポリーッジャ;ウクライナ語:Запоріжжя)は、ウクライナの保有する潜水艦。ソ連時代に建造された艦で、1997年7月21日よりウクライナ海軍へ編入された。
[編集] 概要
1997年5月にロシア海軍とウクライナ海軍の間の黒海艦隊問題に決着がついたのを受け、ウクライナ政府は海軍の今後について新たな指針を出した。その中のひとつが、ロシア海軍より正式にウクライナ海軍へ編入した潜水艦B-435(ロシア語:Б-435)の配備であった。艦にはウクライナの都市ザポリージュジャ(ザポロージエ)に因んで新たに名称が与えられた。しかしながらその改修作業は捗らず、当初2001年に混成艦隊に就役したものの、2003年には再び電気・油圧・通信系統に関する改修作業に入り、推進器を駆動するための電池が入手できていないことから、2005年現在いまだ完成されていない。また、アトラント級(スラーヴァ級)ミサイル巡洋艦ウクライィーナと並んで不要論も出ており、今後については明確でない。
なお、ザポリージュジャの前身であるB-435はプロイェークト641級ディーゼル電池推進式潜水艦の54番艦で、1970年6月11日に建造され、主に大西洋海域で活動していたが、1995年以降活動を休止していた。
[編集] 要目
- 基準排水量:1957 t
- 満載排水量:2485 t