シルヴィア (スウェーデン王妃)
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シルヴィア (Drottning Silvia, 1943年12月23日 - )は、スウェーデン国王カール16世グスタフの王妃。結婚前の姓名はジルフィア・レナーテ・ゾマラート(Sylvia Renate Sommerlath)。
ハイデルベルクでドイツ人ビジネスマンのヴァルター・ゾマラートとブラジル人アリーチェ・ソアレスの一人娘として生まれる。1947年から10年間、母の故郷サンパウロで育つ。
1972年、ミュンヘン・オリンピックでグスタフ国王担当のコンパニオンをつとめたのがきっかけで知り合い、結婚に至った。ヴィクトリア、カール・フィリップ、マデレーンの3子を生む。初めはドイツ人ということでスウェーデン国民の間に拒否反応もあったが、率直で明るい人柄で人気を高めた。スウェーデン語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・英語が流暢に話せる。
非常にチャリティー活動に熱心で、スウェーデン国内で数多くの福祉団体の後援をし活動している。1999年にWorld Childhood Foundationを設立。少女時代にサンパウロのスラムを見た経験から、児童福祉、特に児童ポルノ禁止の熱心な活動家である。実際にポルノビデオまで観たといい、「あんな吐き気のするものを観たのは初めてだ、許せない。」と発言した。他に、ディスクレシアの障害者支援をおこなっている。グスタフ国王がディスクレシアだったためだが、「夫には私の助けはいらないわ。自分でなんでもするから。」と言っている。
実母が認知症を発症した経験から、認知症の老人施設支援もおこなっている。