ジェロッド・リガン
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ジェロッド・アシュリー・リガン(Jerrod Ashley Riggan , 1974年5月16日 - )は、アメリカ合衆国ワシントン州出身のプロ野球選手(投手)。
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[編集] 来歴・人物
2003年シーズン途中にニューヨーク・メッツ傘下3Aノーフォークから阪神タイガースに入団。安藤優也、金澤健人、ジェフ・ウィリアムス、吉野誠らとともに強力リリーフ陣の一角に加わり、その年の阪神18年ぶりの優勝に貢献した。
彼の投球の特徴は、中世の武器であるカタパルトから打ち出されるような、全身をフルに利用した投球フォームであり、それ故に非常に重い球質の球を投げる。バッターが渾身のフルスイングで打っても、まともに前に飛ばず、三振で打ち取るというよりも、その制球の良さと球質で、内野ゴロ・フライで打ち取るというような印象の投手であった。
翌年の2004年もリリーフとして前年と遜色のない活躍を見せ、ウィリアムス、安藤と併用してクローザーに起用されるほどだったが、シーズン途中に右ひじ靭帯損傷の大怪我を負い、そのまま帰国、完治の見込みなく退団した。
その年の阪神は故障者の多さに泣かされたが、特に抑えとして期待されていたリガンの離脱は大誤算で、V逸の原因の一つにもなってしまった。阪神ファンからも彼の悲劇を嘆く声も多い。活躍した期間は短かったが、一瞬のまばゆい輝きを放った助っ人だった。
[編集] 通算成績
- 52試合登板 4勝1敗4セーブ 奪三振44 防御率2.07
[編集] 背番号
- 65(2003年 - 2004年)