ジュニア8冠王座
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ジュニア8冠王座( - かんおうざ)は、かつて存在したプロレスの王座。厳密にはこれ自体が王座の名称ではなく、各プロレス団体、組織の王座を同時戴冠した状態であった。
[編集] 概要
1996年6月29日に行われた、試合カードがジュニアヘビー級のタイトルマッチのみの興行「THE SKY DIVING-J」での記念撮影の際に、獣神サンダー・ライガーが各団体の王座を統一することを提案した。
趣旨に賛同した団体、レスラーが集い、8つの王座の統一を賭けた興行が同年8月2日、8月3日、8月4日、8月5日の4日間のトーナメントで行われた。このジュニア8冠統一トーナメントは、J-CROWNとも呼ばれる。トーナメントはザ・グレート・サスケが優勝し、初代8冠王座となった。参加選手、このトーナメントで統一された王座は以下の通り。
- 参加選手(1996年8月当時)
- 優勝 : ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
- 準優勝 : ウルティモ・ドラゴン(WAR)
- エル・サムライ(新日本プロレス)
- 大谷晋二郎(新日本プロレス)
- 獣神サンダーライガー(新日本プロレス)
- ネグロ・カサス(EMLL)
- グラン浜田(みちのくプロレス)
- 茂木正淑(レッスル夢ファクトリー)
- 統一された王座
- IWGPジュニア・ヘビー級王座
- NWA世界ジュニアヘビー級王座
- NWA世界ウェルター級王座
- WWF世界ライトヘビー級王座
- WWA世界ジュニアライトヘビー級王座
- UWA世界ジュニアライトヘビー級王座
- 英連邦ジュニアヘビー級王座
- WAR認定インターナショナル・ジュニアヘビー級王座
[編集] 解体
第3代王者であった獣神サンダーライガーに、WAR所属の安良岡裕二がWARインターナショナル・ジュニアヘビー級王座のみに挑戦し、安良岡の勝利で以降ジュニア7冠となる。又、WWF世界ライトヘビー級王座については、WWF(現WWE)からのクレームで(このタイトルはマクマホン・シニアの頃に作られた王座であり、当時のWWFはこのタイトルを認定していなかった)返上。その後、大谷晋二郎の戴冠を最後に同王座は解体され、ベルトは各団体へ戻った。
[編集] 歴代王者
ジュニア8冠王者 | 防衛回 | 獲得日付 | 獲得場所 | |
初代 | ザ・グレート・サスケ | * | 1996年8月5日 | 東京・両国国技館 |
第2代 | ウルティモ・ドラゴン | 7 | 1996年10月11日 | 大阪府立体育館 |
第3代 | 獣神サンダーライガー | 4 | 1997年1月4日 | 東京ドーム |
ジュニア7冠王者 | 防衛回 | 獲得日付 | 獲得場所 | |
第4代 | エル・サムライ | * | 1997年7月6日 | 北海道・真駒内アイスアリーナ |
第5代 | 大谷晋二郎 | 3 | 1997年8月10日 | ナゴヤドーム |