みちのくプロレス
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みちのくプロレスは日本のプロレス団体。ザ・グレート・サスケを中心に、ユニバーサル・プロレスリングに属していた選手によって設立された。運営会社はみちのくエンタテインメント有限会社。
略して「みちプロ」とも呼ばれる。
「地域密着型プロレス団体」を標榜し、主に東北六県で活動している。
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[編集] 略史
ユニバーサルに在籍中から東北地方でのプロレス振興を構想していたザ・グレート・サスケは、1992年10月1日(11月27日説も)付で株式会社みちのくプロレスを岩手県盛岡市に設立した。当初はユニバーサルの地方プロモーターの色合いが強かったが、この頃から新間寿恒代表らユニバーサル経営陣と選手との間に紛争が発生し(試合中の負傷に対する補償問題が端緒とされる)、翌1993年に選手はグラン浜田を残してユニバーサルを退団、みちプロに入団した。
1993年3月16日、岩手県矢巾町民総合体育館にて旗揚げ戦が敢行。来日予定のルチャドールらのビザが下りず、急遽足立区に住んでいたウェリントン・ウィルキンスJr.を代わりに参戦させることになる。(ビザが下りなかった理由は、外務省がみちプロを暴力団のフロント会社と見ていたため。)当初は『ニュースステーション』をはじめ各種メディアで取り上げられ話題となるが、その多くが東北の片田舎で細々と活動するユニークな弱小団体といった内容で、初の後楽園ホール大会での売上金持ち逃げ事件(1994年2月4日、興行後に大会主催者が売上金を持ち逃げし行方をくらます)も重なり「長続きはしないだろう」という見方が大勢を占めていた。
しかし、サスケが新日本プロレスの『スーパーJカップトーナメント』にて日本ジュニア界の第一人者獣神サンダー・ライガーを破って準優勝、また同年新日本で行われたベスト・オブ・ザ・スーパージュニアにおいてもみちプロ所属のスペル・デルフィンが準優勝。みちプロ本隊も新日マットで対抗戦を行うなどの活躍でマイナー団体であるみちプロは一気に全国区の人気となる。
メジャー団体を自認する新日所属レスラーの一部からは反感を買ったが上層部からの評価は良く、『ワールドプロレスリング』で解説を務めていたマサ斎藤は「みちのくプロレスのルーチャですか?こんな素晴らしくて楽しいものとは思わなかったですね。みちのくの選手の若いエネルギーを感じた。」と発言。当時の現場責任者長州力は、TAKAみちのくのトップロープに乗ってからのプランチャを「お前は宇宙人か」と評していた。
新日マットでの活躍により、みちプロ所属レスラーは他団体からひっぱりだこの状態となり、ヒールユニット「海援隊★DX」と正規軍との抗争などで会場はどこも常に超満員であったが、1996年アメリカのプロレス団体WWFにTAKAが、WCWに獅龍が契約。後を追うように東郷とテイオーが海外へ移籍する。
1998年名タッグとよばれたサスケ・デルフィン組に亀裂。正規軍筆頭がデルフィンとなり、サスケは路頭に迷ったあげく青いマスク「SASUKE」としてルードへ転向する。
1999年、デルフィンとサスケが運営をめぐって分裂。スペル・デルフィンをはじめとしてレスラー・社員6名が退団(このあと大阪プロレスを旗揚げ)してしまう。一説にはかもめサービスのモジコなどマルチ商法に団体ぐるみでファンを引き込んでいた事がデルフィンらの離脱に繋がったとされる。主力選手が抜け苦しい経営を迫られることとなり、以降はフリー選手を中心とした興行となってしまう。
2003年、サスケが岩手県議会議員に当選し、新崎人生が社長に就任。サスケは会長に退いた。
2004年8月にフリー選手との参戦契約を打ち切り、闘龍門X出身の選手を中心とした興行形態に切り替えた。9月26日ハッスルに便乗して、安比高原スキー場にて『ケッパレ1』を開催。メインでサスケは小川直也と組み、復活した白使とジャイアント・シルバ組と対戦しサスケ組が勝利した。
2005年7月、仙台市に本社を移転するとともに、同地にみちのくエンタテインメント有限会社を設立した。里村ひきいるセンダイガールズプロレスリングの旗揚げも発表。東北以外の巡業は特別扱いだったが、普通に開幕戦を東京大会、東北を含めた全国巡業などを組んだりと全国規模の団体となっている。Gammaの呼びかけにより、景虎、佐藤兄弟、まぐ狼がSTONEDを結成し、正規軍などに反旗を翻している。
2006年デルフィンと新崎人生のシングルマッチをきっかけに大阪プロレスとの抗争が始まる。南野たけし、佐藤兄弟が大阪マットに参戦。約7年半振りにデルフィンがみちプロマットへ上がった。リーグ戦『鉄人』にタイガースマスク参戦。みちのくに在籍していたGAINAとテッド・タナベが大阪プロへ移籍。9月、抗争に無関心のサスケは、デルフィンの名指した呼びかけに激怒し10月8日に東北ジュニアタイトルマッチが決定する。波乱がありながらもサスケは見事勝利を飾り、確執のなかサスケとデルフィンは握手を交わした。しかし防衛戦にてサスケはGAINAにベルトを奪取されてしまう。 12月、南野武が故郷・ハッピー星に帰還するため、インディーサミットが地球最後の試合となる。
2007年GAINA、ゼウス、テッドタナベが参戦しリングで暴れ、新ヒーローHAPPY MANが登場。怪我による長期欠場中の景虎はSTONEDから裏切られ、復帰後ラッセとタッグを組む。
[編集] 闘龍門Xレスラーの参戦
2004年7月、マンゴー福田、パイナップル華井、ムルシエラゴ、村上学。
10月、野橋真実、ランボ三浦、佐藤秀、佐藤恵、MICHINOKUレンジャー金、MICHINOKUレンジャー銀、コモ・レオパルド、エステ・ハグアル。
11月、南野たけし。
12月、石森太二。みちのく所属レスラーとして遮那王、ラッセ、景虎、大間まぐ狼がデビュー。
2005年1月、みちのく所属レスラーとして119・小暮隊員、119・井上隊員がデビュー。
3月、みちのく所属レスラーとして110・片上隊員がデビュー。
5月、119・井上隊員、110・片上隊員、119・小暮隊員が退団、みちのく所属レスラーとしてダイナマイト東北がデビュー。
2006年2月、プロレスリングElDorado設立、KAGETRA、卍丸、バラモンシュウ、バラモンケイ、ジャンピングキッド沖本、エル・ブレイザー、ベアー福田、Ken45゜が正式所属となる。
時期不明、ダイナマイト東北が退団。
[編集] タイトルホルダー
みちのくプロレスが管轄する王座と保持者(2007年04月現在)
- 東北ジュニアヘビー級王座・・・GAINA(大阪プロレス)(第9代)
- 東北タッグ選手権・・・佐藤秀&佐藤恵(第9代)
- 2人のトータルウェイト200kg以内。
みちのくプロレスが開催するリーグ戦と覇者(2007年04月現在)
みちのくプロレスが関わる他団体管轄の王座と保持者(2007年04月現在)
[編集] 現在の所属・参戦選手&スタッフ
みちのくプロレス
- ザ・グレート・サスケ(旧:MASAみちのく、スペル・ニーニョ、村川政徳、ニンジャ・サスケ、SASUKE、サス原人、バットマン)
- 新崎人生(旧:三蔵法師、死国衛門三郎、白使、白死、モンゴリアン勇牙)
- 気仙沼二郎(旧:ヨネ原人、トイレの花子さん、プールのカッパ、米河彰大)
- 義経(旧:遮那王、MICHINOKUレンジャー金、ミニCIMA)
- ラッセ(旧:MICHINOKUレンジャー銀、スモール”ダンディ”フジ)
- フジタ"Jr"ハヤト
- 景虎(旧:コモ・レオパルド、SUWAシート)
- HAPPY MAN(旧:南野武、南野たけし、エステ・ハグアル)
- 男盛(アレクサンダー大塚)
- 野橋真実(旧:新井小一郎)(闘龍門所属)
- ベアー福田(旧:マンゴー福田、福田高安)(ElDorado所属)
軍団Ken
闘龍門
イベント限定レスラー
- マスク・ド・植樹マン (植樹祭)
- 破壊デビル (植樹祭)
- つばさ (山形大会)
- Mr.カラスコ(プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルス非公認キャラクター)
- カラスコムーチョ
- 獅子王 (山形大会)
- DEWAロックマン (山形大会)
大阪プロレス
- GAINA
- ゼウス
- デューク佐渡
- パンチ田原(RING STAFF所属)
[編集] 過去の所属選手&スタッフ
選手
- グラン浜田(旧:NGハマー)
- タイガーマスク (4代目)
- ビーフ・ウェリントン(旧:ウェリントン・ウィルキンスJr.、シャーク・マシン)
- 薬師寺正人(引退)(旧:ザ・モンキーマジック、阿波ごじゃ平/ごじゃ兵衛、フレッチャII、ウルトラエース、竜鯱)
- 星川尚浩(旧:流星一郎)
- HANZO(旧:中島半蔵、中島一学、レオパルド・ネグロ、ブラック・マジック)
- 菅本嘉人(現:Gamma)
- 阿蘇山
- 井上治(引退)
- つぼ原人(旧:小坪弘良、NANIWA)
- はやて(旧:西田ヒデキ、西田秀樹、ザ・モンキーマジック(2代目)、西田珍念)
- 山田英樹(引退)
- スペル・デルフィン(旧:モンキーマジック・ワキタ、モモタロウ、脇田洋人)
- 愚乱・浪花(旧:木村吉公)
- ディック東郷(旧:フランチェスコ・トーゴー、Sato、サトー、ザ・スーター、巖鉄魁、エル・ティグレ・デル・トーキョー)
- MEN'Sテイオー(旧:テリー・ボーイ、パトリオット・ミニ、大塚武生)
- 獅龍(現:カズ・ハヤシ)
- TAKAみちのく
- 船木勝一(現:FUNAKI)(旧:モンゴリアン勇牙(2代目))
- 斎藤誠(現:K-ness.)(旧:ダークネスドラゴン)
- 大王QUALLT(引退)(旧:瀬野優、SMレボリューション、リレー少年)
- マッチョ★パンプ(旧:マスク・ド・ドデカミン、MICHINOKUレンジャー赤、ミステル・カカオ)
- 藤田ミノル(旧:藤田穣)
- 北海珍念(引退)
- 岡部和久(引退)
- 110・片上隊員(引退)(旧:GALLARDO、片上学)
- 119・井上隊員(現:フラッシュムーン)(旧:ムルシエラゴ)
- ダイナマイト東北(旧:ランボ三浦、119・小暮隊員)
- GAINA(旧:湯浅和也)
- 三上恭平(現:MIKAMI)(元練習生)
- 望月享(現:横須賀享)(元練習生)
- SAITO(現:スペル・シーサー)(元練習生)
- スーパー・ドルフィン(元練習生)(旧:スペル・デメキン、ゴア)
- サイキック(引退?)
- ラヨデネグロ
- ロンスー
レフェリー
- テッド・タナベ
- 松井幸則
- 小笠原栄司
リング・アナウンサー
- 篠塚誠一郎
[編集] パチンコ・パチスロ
- パチスロ・大山鳴動 漢みちスロ!(2006年・ウィンネット)
[編集] 関連項目
- 覆面ワールドリーグ戦
- FIGHTING TV サムライ
- GAORA
- 荒吐ロックフェスティバル
- 仙台のスポーツ
[編集] 外部リンク
- みちのくプロレスオフィシャルサイト
- グレートコミュニケーションJAPAN(仙台のラジオ3をキー局に、東北5県cFM10局ネット。ポッドキャスティングもしている)