ジョージワシントン
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性別 | 牡 |
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毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 2003年3月1日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | デインヒル |
母 | ボルディゲラ |
生産 | ロイ・ジャクソン グレッチェン・ジャクソン |
生国 | アイルランド |
馬主 | スーザン・マグナー マイケル・テーバー デリック・スミス |
調教師 | エイダン・オブライエン(愛) |
競走成績 | 10戦6勝 |
獲得賞金 | 1,124,820ドル換算 |
ジョージワシントン(George Washington)はアイルランドの競走馬である。2006年の2000ギニーやクイーンエリザベス2世ステークスなどに優勝した。世界の競馬界でゴドルフィンと肩を並べる勢力を持つクールモアの所有馬。半兄のグランデラは2002年のワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ王者。生産者はケンタッキーダービー馬バーバロと同じ。
[編集] 戦績
2005年5月1日にニューマーケット競馬場のメイドン(未勝利戦)でデビューした。このレースでは3着に終わったが、3週後のメイドンを快勝し、続くG2のレイルウェイステークスにも勝った。そしてG1のフェニックスステークスに出走すると、わずかにスタートの時に妨害を受けたものの、同じ厩舎のアマデウスモーツァルトに8馬身差をつけて圧勝した。さらにG1のナショナルステークスでは1番人気に応えて勝利した。この後デューハーストステークスに向かうとされたが、馬場状態が合わないとしてレース直前になって回避した。2005年のカルティエ賞では最優秀2歳牡馬に選出された。
3歳の緒戦でいきなり2000ギニーに出走したジョージワシントンは、後のエプソムダービー馬サーパーシーなどを抑えて1番人気に支持された。そしてレースでも2着サーパーシーに2馬身1/2差をつけて快勝した。しかし続くアイリッシュ2000ギニーでは、不良馬場のため2000ギニーで4着だったアラーファに負けて2着だった。このレースの後に筋肉痛のため休養する。G2のセレブレーションマイルで復帰し、これまで主戦を務めていたキーレン・ファロンからマイケル・キネーンに乗り替わったが、スタートで出遅れたせいもあり3着。この後クイーンエリザベス2世ステークスに出走した。レースではペースメーカーとして出走したイワンディニソヴィッチとランフランコ・デットーリ騎乗でゴドルフィン所属のリブレティストが接触する場面があった中、1馬身1/4差で勝利した。
クイーンエリザベス2世ステークスの後、種牡馬としての価値を高くしようとするクールモア側の意向によってブリーダーズカップ・マイルではなくブリーダーズカップ・クラシックに出走することになった。しかしレースでは直線でいつもの勢いがなくインヴァソールの6着に終わった。それでもヨーロッパでの活躍が評価され、2006年度のカルティエ賞では最優秀3歳牡馬に選出された。
ブリーダーズカップ・クラシックの後に引退し、クールモアスタッドで種牡馬となることが決まった。初年度の種付け料60000ユーロとされていた。しかしその後生殖能力に問題があることが明らかになり、現在は現役の競走馬に復帰するため運動を再開した。
[編集] 競走成績
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2005.05.01 | ニューマーケット | メイドン | 芝5F | 3着 | ファロン | 1 1/2馬身 | League Champion | |
2005.05.22 | カラ | メイドン | 芝6F | 1着 | ファロン | 2馬身 | (Global Wings) | |
2005.06.26 | カラ | レイルウェイS | G2 | 芝6F | 1着 | ファロン | 3/4馬身 | (Amigoni) |
2005.08.07 | カラ | フェニックスS | G1 | 芝6F | 1着 | ファロン | 8馬身 | (Amadeus Mozart) |
2005.09.18 | カラ | ナショナルS | G1 | 芝7F | 1着 | ファロン | 2馬身 | (Golden Arrow) |
2006.05.06 | ニューマーケット | 2000ギニー | G1 | 芝8F | 1着 | ファロン | 2 1/2馬身 | (Sir Percy) |
2006.05.27 | カラ | アイリッシュ2000ギニー | G1 | 芝8F | 2着 | ファロン | 2馬身 | Araafa |
2006.08.27 | グッドウッド | セレブレーションマイル | G2 | 芝8F | 3着 | キネーン | 1 1/4馬身 | Caradak |
2006.09.23 | アスコット | クイーンエリザベス2世S | G1 | 芝6F | 1着 | キネーン | 1 1/4馬身 | (Araafa) |
2006.11.04 | チャーチルダウンズ | ブリーダーズCクラシック | G1 | ダ10F | 6着 | キネーン | 7馬身 | Invasor |
[編集] 血統表
ジョージワシントン(George Washington)の血統 (ノーザンダンサー系) | |||
父
デインヒル Danehill 1986 鹿毛 |
Danzig 1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Pas De Nom | Admiral's Voyage | ||
Petitioner (USA) | |||
Razyana 1981 鹿毛 |
His Majesty | Ribot | |
Flower Bowl | |||
Spring Adieu | Buckpasser | ||
Natalma | |||
母
Bordighera 1992 栗毛 |
Alysheba 1984 鹿毛 |
Alydar | Raise A Native |
Sweet Tooth | |||
Bel Sheba | Lt. Stevens | ||
Belthazar | |||
Blue Tip 1982 鹿毛 |
Tip Moss | Luthier | |
Top Twig | |||
As Blue | Blue Tom | ||
As Well |