スィパーヒー
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スィパーヒー(オスマン語 سپاهی sipahi)とは元々ペルシア語の「兵士、軍人」を意味する سپاهی sipāhī からの借用語であるが、狭義にはオスマン帝国で組織され、いわば中世ヨーロッパにおける封建制度の中での騎士に値する集団を指す。召集されるにあたって給料として一定の封土を帝国から受け取った。仮名表記では「シパーヒー」とも書かれる。
オスマン帝国の常備軍騎兵ではあるが同じ常備軍騎兵であるカプクルの騎兵とは別物である為、例えば有事の際にある一つの地域から騎兵を召集する際にはスィパーヒーとカプクルの騎兵が同時期に別々に召集された。こうした騎兵の召集も本来騎馬民族であったセルジューク系オグズ(テュルクメン)集団を起源とするオスマン帝国だからこそ可能であった。
装備は基本的には軽装だが所有する封土によってまちまちでその上時代が進み15世紀頃になると重装騎兵へと変わっていったが、さらに時代が進み17世紀頃には銃の発達から重装化よりも軽装化による機敏性を重視されたためか、そうした重装備のスィパーヒーも小数となり全体としては軽装騎兵へと戻っていった。
[編集] 参考
- 武器甲冑図鑑
[編集] 関連項目
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