スウェーデン社会民主労働党
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スウェーデン社会民主労働党(スウェーデンしゃかいみんしゅろうどうとう、スウェーデン語表記: Sveriges Socialdemokratiska Arbetareparti; SAP)は、スウェーデンの社会民主主義政党で、2006年現在スウェーデン最大の政党。社会主義インターナショナル加盟政党。
1889年4月、ストックホルムで結成。1917年、自由党 (スウェーデン)との連合政権に参画。1920年、単独政権樹立。選挙で樹立された最初の社会主義政権。以後、今日に至るまでほとんどの期間、政権を担いつづけている、スウェーデンの優位政党である。
社会民主労働党政権はスウェーデンモデルと呼ばれる福祉国家を築き上げてきた。世界恐慌が飛び火した1930年代には、ケインズに先駆けたケインズ主義的経済政策を行い、国民の家をシンボルに福祉国家の形成に着手した。第二次世界大戦では奇跡的に中立を維持し、普遍主義的福祉政策を完成させ、その支持基盤を盤石なものとした。スウェーデン経済は1970年代には行き詰まりを見せ、1976年には、42年ぶりに下野。東西冷戦崩壊のあおりを受けた1991年にも保守の穏健党に政権を譲り渡すが、穏健党が経済運営に失敗したため、1994年に早くも政権を奪還し、バブル崩壊の早期収拾に成功した。EUの中でのスウェーデン型福祉国家の建て直しを模索し続けている。
2006年9月の総選挙で、穏健党を中心とした中道右派連合に敗北。12年ぶりに下野することになった。
[編集] 歴代首相経験者
- ヤルマール・ブランティング Hjalmar Branting (1920年, 1921年-1923年, 1924年-1925年)
- リッカルド・サンドラー Rickard Sandler (1925年-1926年)
- ペール・アルビン・ハンソン Per Albin Hansson (1932年-1936年, 1936年-1946年)
- ターゲ・エルランデル Tage Erlander (1946年-1969年)
- オロフ・パルメ Olof Palme (1969年-1976年, 1982年-1986年)
- イングヴァール・カールソン Ingvar Carlsson (1986年-1991年, 1994年-1996年)
- ヨーラン・ペーション Göran Persson (1996年-2006年)
[編集] 関連項目
- スウェーデンの首相
- 北欧の政治