スケルツォ第1番 (ショパン)
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フレデリック・ショパンのスケルツォ第1番ロ短調作品20は1833年に作曲。翌々年に出版された。献呈先は友人トーマス・アルブレヒト(当時パリにあったドイツ・ザクセン公使館員)。三部形式。
スケルツォはシンコペーションや特徴的な音形をつけるなどして、ソナタ組曲の中間楽章としてベートーヴェンが多くを残している。ショパンはその深刻な曲想を採用して洗練されていない憤怒・激情を訴える楽曲に仕立て上げた。
本作品はその第一作で、青年ショパンの激しい感情が随所に迸っている。背景には祖国でのロシアからの圧制に反する蜂起が失敗したことがある。中間部にはポーランドのクリスマス・キャロル『眠れ、幼子イエス』が引用されている。
序奏はロ短調の平行調ニ長調に解決するG-Cis-E-Gとロ短調自身につながるH-E-Hとを同時にぶつけることで悲鳴に近い訴求的な効果を出している。この序奏は最後の和音の直前にも登場する。