スティーブ・トラクセル

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スティーブ・トラクセル（Steve Trachsel 1970年 10月31日生～）は、メジャーリーグベースボールのボルティモア・オリオールズ所属、右投右打の投手。アメリカ合衆国のカリフォルニア州出身。

[編集] 略歴

カブス時代

1991年に、ドラフト8巡目でシカゴ・カブスから指名を受け、プロ入り。入団3年目となる1993年に、メジャーデビューを果たした。1994年から、カブスの先発ローテーションに定着。ストライキが行われた為、9勝止まりだったが、3.21という防御率を記録。2ケタ勝利をしても何ら不思議の無い防御率だった。しかし、翌1995年は大乱調。防御率は5.00を超え、勝ち星もわずか7勝止まりだった。しかし、1996年には復活。自己ベストとなる防御率を記録し、自身初の2ケタ勝利（13勝）を記録した。その後は、好調と不調が交互に訪れるような状況になり、1998年に15勝を挙げた以外に、特別優れた成績を残す事はなかった。

タンパベイ・デビルレイズ時代

2000年は、タンパベイ・デビルレイズに移籍してのシーズン。防御率は4.58と、まずまずの成績ながら6勝10敗と大きく負け越してしまった。シーズン途中に、トロント・ブルージェイズに移籍する事になった。

トロント・ブルージェイズ時代

移籍後は、2勝5敗とデビルレイズほどの負け越しはしなかったが、防御率が悪化。最終的には8勝15敗と、7つの負け越しでシーズンを終えた。オフに、ニューヨーク・メッツに移籍。

ニューヨーク・メッツ時代

メッツでは、移籍1年目の2001年から4.00台の防御率で2ケタ勝利を挙げる活躍。2002年には、規定投球回に到達した防御率としては、自己二番目の数値を残し、翌2003年には16勝を挙げた。2004年も、まずまずの成績を残したが、2005年は背中の痛みが原因となり、8月まで投げられない状態が続いた。復帰後初の登板（8月26日）では、サンフランシスコ・ジャイアンツを8回2失点に抑え、勝ち投手になったが、その後はパッとせず、いまひとつの成績に終わった。2006年は、勝ち星こそ15勝だったものの、投球内容はイマイチで、15勝を挙げられたのは、メッツの強力打線の援護を受けたからである。

ボルティモア・オリオールズ時代

2007年になった時点では、オリオールズの構想には入っていなかったが、先発ローテーションの一角であるクリス・ベンソンが肩の手術を受け、シーズン絶望となった為、その代役として急遽、補強された。

[編集] 年度別成績

年度	チーム	勝利	敗戦	防御率	試合	先発	セーブ	イニング	被安打	失点	自責点	被本塁打	四球	奪三振
1993	CHC	0	2	4.58	3	3	0	19.2	16	10	10	4	3	14
1994	CHC	9	7	3.21	22	22	0	146.0	133	57	52	19	54	108
1995	CHC	7	13	5.15	30	29	0	160.2	174	104	92	25	76	117
1996	CHC	13	9	3.03	31	31	0	205.0	181	82	69	30	62	132
1997	CHC	8	12	4.51	34	34	0	201.1	225	110	101	32	69	160
1998	CHC	15	8	4.46	33	33	0	208.0	204	107	103	27	84	149
1999	CHC	8	18	5.56	34	34	0	205.2	226	133	127	32	64	149
2000	※	8	15	4.80	34	34	0	200.2	232	116	107	26	74	110
2001	NYM	11	13	4.46	28	28	0	173.2	168	90	86	28	47	144
2002	NYM	11	11	3.37	30	30	0	173.2	170	80	65	16	69	105
2003	NYM	16	10	3.78	33	33	0	204.2	204	90	86	26	65	111
2004	NYM	12	13	4.00	33	33	0	202.2	203	104	90	25	83	117
2005	NYM	1	4	4.14	6	6	0	37.0	37	20	17	6	12	24
2006	NYM	15	8	4.97	30	30	0	164.2	185	94	91	23	78	79
Total	14年	134	143	4.28	381	380	0	2303.1	2358	1197	1096	319	840	1519