スピカちゃん
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スピカちゃんは札幌テレビ放送(STV)のマスコットキャラクター。同社が運営するイベントホール「札幌メディアパーク・スピカ」のオープン年に合わせて2000年1月1日から登場した。誕生日も同日である。
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[編集] 概要
テレビでのレギュラー出演は同局製作の「朝6生ワイド」「どさんこワイド」などのセットの一部にぬいぐるみが置かれていたり、また、STVの放送会館の隣にあるイベントホール「スピカ」で主にSTV主催のイベントによく登場する。
その表情の愛くるしさ、青と白だけの色あいで構成される個性的なキャラクター像は静かな人気を呼び、主に北海道では、女性を中心とした大人から一般の子供に至るまで幅広くファンを獲得している。スピカちゃんの登場で道内での2004年度におけるSTV系列の番組視聴率が年間トップを記録するという事態を招く他、毎年開催される「さっぽろ雪まつり」では、市民雪像コーナーで単独の雪像が制作されるなどスピカブームが起きた。北海道新聞では、これらに対しスピカちゃんがお礼をする、という記事とイラストまで掲載された。
個人でファンサイトを開設する人も潜在的に多く、他の放送局においてのマスコットキャラクターはたくさん存在するものの、認知度と人気は、これらの存在を大きく引き離すほどであり、別格である。
STVのマスコットキャラクターとしては他に、1994年から北海道の形を模したムササビのキャラクター「スティービー」が、そして開局40周年を迎えた1998年にはスティービーの妹としてリボンが付け加えられた「となりのサッちゃん」がいた。また、これらとは別であるが、同局製作の「どさんこワイド」の番組マスコットには「どさんこ君」がいる。
[編集] 命名
スピカちゃんの「スピカ」とは、いわゆる星座のひとつで「乙女座」一等星スピカ、からそのまま取られた。ゆえにキャラクターは星の妖精的なものになる。名前の表記はたいていはカタカナで、アルファベットで呼ばれる(或いは書かれる)ということはまずない。
[編集] キャラクター、性格
全身、青尽くめで、顔の部分だけが白い。両目と口が描かれ、頭部にはトレードマークとなっている角のような突起(設定ではアンテナ)が伸びる。特色としては、アニメーションなどで登場するキャラクターではなく、ゆえに会話をするということがない。またアテレコ等で声優が声を演じることもない。等身大の大人がぬいぐるみの中に入り、ファンに手を振ったり握手や記念写真に応じる、という程度である。
だが、STVの番組イベントだけではなく、スピカちゃんが単独で登場する短編アニメも製作され、スピカちゃんの日常生活などが紹介されている。 性格は活発で、人懐っこく、好奇心がある。更に2006年には自分の気に入った出来事を見つけると頭の突起が光で点滅する、という点が付け加えられた。
[編集] マスコットグッズ
現在、「札幌メディアパーク・スピカ」内の購買コーナーにおいては、スピカちゃんのキャラクターが描かれたバスタオル、Tシャツ、マグカップが、また子供向けグッズにスピカちゃんぬいぐるみ(大・小各サイズあり)、スピカちゃんハンドマペット(当初は一般発売はされなかった)がある。ぬいぐるみ版では、原型のキャラクターの姿からはかなりデフォルメされているが、ハンドマペット版では、原型のスピカちゃんに近い表情、姿を留めている。