タマゴテングタケ
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タマゴテングタケ Amanita phalloides |
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Amanita phalloides | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
タマゴテングタケ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Death Cap |
タマゴテングタケ(卵天狗茸、Amanita phalloides)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属のキノコで、猛毒菌として知られている。
夏から秋、主にブナやミズナラ林に生える。 傘はオリーブ色、柄は白色でつばがある。ひだに濃硫酸をたらすと淡紅紫色に変色するという、他のキノコには見られない特徴があり、このキノコの判別に用いられる。
ヨーロッパには多く自生しており、最もよく知られた毒キノコの一つである。ただし、日本においては北海道で発見されることがあるが、本州以南の地域では見つかることは稀である。
中毒症状はドクツルタケやシロタマゴテングタケ同様、まずコレラ様の激しい下痢が起こり、その後肝臓と腎臓が破壊されて最悪の場合死に至る。
古くから知られている毒キノコであるため、その毒素成分(キノコ毒)の研究も進んでおり、アマトキシン類、ファロトキシン類、ビロトキシン類などがその毒素であることが明らかにされている。これらは8つのアミノ酸が環状になった環状ペプチドであり、タマゴテングタケの毒性はこのうち主にアマトキシン類によると考えられている。
アマトキシン類はこれらのキノコ毒の中では遅効性で(15時間くらいから作用が現れる)あるが毒性は強く、タマゴテングタケの幼菌1つにヒトの致死量に相当するアマトキシン類が含有されている。アマトキシンはヒトの細胞においてDNAからmRNAの転写を阻害する作用を持ち、これによってタンパク質の合成を妨げ、体組織、特に肝臓や腎臓などを形成する個々の細胞そのものを死に至らしめることが、このキノコ毒の毒性につながっている。
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