ダンサー・イン・ザ・ダーク
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ダンサー・イン・ザ・ダーク Dancer in the Dark |
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監督 | ラース・フォン・トリアー |
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製作総指揮 | ペーター・オールベック・ヤンセン |
製作 | ヴィベク・ウィンドレフ |
脚本 | ラース・フォン・トリアー |
出演者 | ビョーク デヴィッド・モース ピーター・ストーメア カトリーヌ・ドヌーヴ |
音楽 | ビョーク |
撮影 | ロビー・ミューラー |
編集 | フランソワ・ジェディジエ モリー・マレーネ・ステンスガート |
配給 | アスミック・エース |
公開 | 2000年9月8日 ![]() 2000年12月23日 ![]() |
上映時間 | 140分 |
製作国 | デンマーク・ドイツ他 |
言語 | 英語 |
制作費 | $12,800,000 |
allcinema | |
IMDb | |
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(Dancer in the Dark)は、ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年制作のデンマークの映画。完全にではないにせよ、ドグマ95を体現した映画だといわれる。
目次 |
[編集] スタッフ
- 監督、脚本:ラース・フォン・トリアー
- 製作:ペーター・オールベック・ヤンセン
- 音楽:ビョーク
[編集] 出演者
- ビョーク
- デヴィッド・モース
- ピーター・ストーメア
- カトリーヌ・ドヌーヴ
- ウド・キア
- ステラン・スカルスガルド
- ジャン=マルク・バール
- カーラ・セイモア
- ジョエル・グレイ
[編集] 概要
カリスマ的な人気を誇るアイスランドの女性歌手ビョークを主役に据え、手持ち主体のカメラワークやジャンプカットの多用によるスピーディーな画面展開、主人公の空想のシーンを明るい色調のミュージカル仕立てにした新奇な構成などにより高い評価を得た一方、時に既成の画面作りからはずれたり、いわゆるハリウッド的なハッピーエンドではないことや人間の描き方が暗いといった点から否定的な評価も少なくない。
2000年の第53回カンヌ映画祭では最高賞であるパルム・ドールを受賞し、ビョークは映画初出演にして主演女優賞を獲得した。音楽もビョークが担当し、特にトム・ヨーク(レディオヘッド)とデュエットした主題歌『I've seen it all』はゴールデングローブ賞およびアカデミー賞の歌曲部門にノミネートされるなど高く評価された。重いリズムに乗せ高な祈りの様なビョークの声と儚く寂しげなヨークの声が絡む同曲は、ロックの名曲と位置付けられた。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
舞台はアメリカのある町。主人公のチェコからの移民セルマ(ビョーク)は一人息子と二人暮しをしていた。工場労働での日々は楽しいものだったが、彼女は大きな問題を抱えていた。遺伝病のために、彼女は視力が失われつつあり、息子もまた高額の医療費のかかる手術をしなければ失明してしまうことになるのだった。彼女は夢想の中では周囲の人々とダンスに興じているが、現実の問題は深刻なものだった。ある日、工場でおかした失態のせいで突然解雇が告げられ、さらに、自宅で蓄えていた息子の医療費が盗まれていることに気づくことになる。セルマに住む家を提供してくれていた隣人ビル(デヴィッド・モース)が妻の浪費に耐えかねて彼女の金に手を出したのだった。真相を知った彼女が彼の家を訪ねていくと、自暴自棄になった相手を殺してしまう。彼女は逮捕されるが、手術に対する不安を息子に与えないようにと真相を話すことを拒んで処刑される。
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞作品 |
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前作 ロゼッタ |
2000年 | 次作 息子の部屋 |
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