ダーティペア
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『ダーティペア』は高千穂遙が執筆した小説シリーズ。後にアニメ化された。
目次 |
[編集] 小説版
時は22世紀、ところは銀河系宇宙。銀河連合が「クラレッタ三重星事件」を教訓に設置したあらゆるトラブルに対処する専門機関、WWWA(スリー・ダブリュー・エー、World Welfare Works Association―世界福祉事業協会)に所属する犯罪トラブルコンサルタント(略して「トラコン」、以下同じ)“ラブリーエンジェル”こと、ユリとケイが活躍するSFスペースオペラである。 トラコンは彼女たち以外にもおり、また犯罪調査以外に経済問題、医療問題など各種専門分野のトラコンもいる。地元当局の捜査調査結果に納得出来ない利害関係者がWWWAにコンサルティング要請を行って、その申し立てが妥当と見做された場合に派遣される。要請を受けた場合に誰を派遣するかはWWWAの中央コンピュータによって決定される。
- ダーティペア
正式なコードネームはラブリーエンゼル。ただし誰もその名で呼ぼうとせずダーティペアと呼ばれる。これは事件を解決するごとに、莫大な被害や損害を出す(但し、起きるべくして起きた損害。その証拠に責任を問われた事はない)2人についたあだ名であり、2人は - 特にケイが - あだ名で呼ばれる事を非常に嫌っている。また、彼女たちが事件を解決した後はぺんぺん草も生えないほどの大損害または大量死が発生するため(100万人単位の死者は当たり前、都市は壊滅、惑星一つ死の星と化す事も珍しくない)、WWWA中央コンピューターの判断が「ラブリーエンゼルを派遣すべし」になると、派遣された側は彼女たちが来た事を知って顔面蒼白で震える事になる。もっとも、惑星一つ完璧に住めなくなった事態を防げなかった(ラブリーエンゼル側の視点)事もあるので、世間からは疫病神とみられても仕方が無いところもある。
ではなぜ、そんな彼女らがWWWAトラコンを続けていけるのかと言えば、2人そろって初めて発現する超能力に負うところが大きい。これは透視能力と予知能力がミックスされたようなもので、事件の調査中に何の前触れもなしに2人の身体的接触をきっかけとして発現、事件のごくごく断片的な情報を2人同時に見る、というものである。この能力はWWWAに入る前のESP検査でも発見されなかったほど微弱かつ特殊なものであり(但し機関には知られており、トラコンへのスカウトはこの能力を生かして欲しいが為に行なわれた)、多くの場合、事件解決に際しては手がかりの手がかり、程度にしか役立たない。しかし前述のような壊滅的な状況がおこりながらも彼女らが生還し事件の真相を伝えることができるのはこの能力による示唆が重要であるとも言える。
- ケイ
- “ウルフカット”赤毛の情熱的な美女。惑星ニオーギ(架空の惑星。東京都杉並区にある「西荻窪」の略称「にしおぎ」が語源らしい)出身。2122年11月27日生まれ(アニメでは19才)。身長171cm、体重57kg、スリーサイズは85・57・91(アニメでは91・55・91)のグラマラスなボディが自慢。バストはユリよりも大きいが、ボーイッシュな外見とおおざっぱな性格から男性人気がユリに集中することを気にしている。身体を動かすことが好きで肌は小麦色。惑星メズイル(語源は「目白」と思われる)の大学を卒業し、血液型はA型。メカの操作技術に長けており、専用宇宙船ラブリーエンゼルではメインパイロットを務める。愛銃は大型の熱線銃(ヒートガン)。銀色の編み上げブーツにホットパンツ、襟のあるノースリーブの丈の短いジャケットを着用しており露出度は高い。しかし地肌に特殊耐熱透明ジェル(「ポリマー」と記述される)を塗布しており、少々の衝撃やレーザーの擦過程度には耐えられるという。ただし直撃には耐え切れず、また、その都度熱で蒸発する為、数発で役に立たなくなる。
- ユリ
- 黒髪ロングストレートのフェミニンな外見とぶりっ子な性格(ケイの言)で世渡りがうまい。惑星ヨーチャ(架空の惑星。東京都世田谷区の「用賀」が語源らしい)出身で2122年3月18日生まれ(アニメでは19才)。身長168cm、体重55kg、上から84・56・90(アニメでは88・52・90)のサイズは十分グラマーと言える。アウトドア傾向にあるケイに比べインドア派であり肌は白い。惑星メズイル大学出身、幼少時よりIQが高く暗号解読や情報収集能力は高いのでラブリーエンゼルではバックアップにまわる。愛銃は小型のブラスターまたはレイガン。特殊武装として超硬度金属「テグノイド鋼」製の、鋭いエッジをもつカードをイオノクラフトで飛翔させ(専用のコントローラーで操作も可能)、自在に対象を切り裂く「ブラッディカード」を愛用している。コスチュームはケイと同じだが色が金色(初期の原作では同色)。耐熱ジェルもケイと同じ。子供の頃、辺境の惑星マリーネ(架空の惑星。東京都にある「練馬」が語源らしい)に住んでいた事があり、昔馴染みに会うとマリーネ訛り(2人が日常会話に使用している言語は「銀河標準語(ガラクト)」。どんな言語か具体的には不明だが、「マリーネ訛り」は作中では概ね東北弁に近い表記がされている)が出てしまい、ケイを仰天させた事も。
- ムギ
- 外見は黒豹そっくりの生物。完全な真空中でも生きていける一種の完全生命体、クァールであり、銀河でも貴重な生命体。とあることからラブリーエンゼルと行動をともにしている(くわしくは「独裁者の遺産」を参照)。人間並みの知性と数々の特殊能力を有しており、外見上唯一の黒豹との差異である背中の一対の触手を用いて機械やコンピュータの操作を行なう。触手からは特殊な電磁波も発することができ、電子錠の開錠やコンピュータへのハッキング、宇宙船ラブリーエンゼルの操縦までこなす。メカに弱い2人のためにメカニックを担当している。力も強く、その爪で宇宙船の外板さえもずたずたに引き裂く事ができる。人間を真っ二つにする事も容易いが、改造によって凶暴な性格を抑制されている為、飼い主の命令、ないし危機を救う為に必要な場合以外は人間を襲う事は無い。弱点は「電波中毒」。強力な電波を浴びせられると酩酊状態に陥り、狂乱して周囲のもの全てを破壊する。また、普通の食事は不要だがカリウムを摂取し、通常は1日に1個、特製のカリウムカプセルを与える必要がある。ただし、必要とあればかなり長期に渡る絶食にも耐えられる。
[編集] 他作品等とのつながり
- 本作と同じく安彦良和が挿絵を描いている『クラッシャージョウ』シリーズとは、背景世界を共有している(舞台は本作の約20年後)。最初に登場するのは映画『クラッシャージョウ』作中のドライブインシアターで上映されている映画(『ダーティペアの大冒険』と思われる)。また、外伝『ドルロイの嵐』にてジョウの父ダンが率いるチームがダーティペアと共演している。
- ケイが後にクラッシャーダンのチームのバードと結婚する「ケイ」と同一人物という説がある。ダーティペアのケイの出身星とバードの妻が死んだ星が同じである事、バードはタロスと彼女を奪い合った事になっており、『ドルロイの嵐』ではケイとタロスが(ケンカをしつつも)悪くない雰囲気であった事、などが傍証として挙げられているが、真偽は不明である。
- ユリがダンと結婚してジョウの母親となる、という説もあるが、こちらについては、まず名前が異なる事(ジョウの母親は「ユリア」)、タロスの呼び方が異なる事(ダーティペアのユリは呼び捨てにしていたが、ジョウの母親は「姐さん」と呼んでいた)等により、その可能性は高くはないと思われる。
- 何れにしても確定的な証拠は無い。あるいは『ドルロイの嵐』(及び『大乱戦』)の最後に脈絡無く、かつ意味ありげに登場した2人組の女性がダンとバードのお相手なのではないか、という説もある(うち一人は「ケイ」という名である)。
- 『神拳 李酔竜』シリーズの主人公、李酔竜は本作のゲストキャラクター(『大乱戦』に収録の短編『そして誰もしなくなった』に登場)のスピンオフ。彼もWWWAのトラコン(つまり2人の同僚)であり、背景世界・時代設定も共通である。
- ケイのモデルは以前スタジオぬえ所属だった少女漫画家、瑞原芽理(飼い猫の名前はムギ)。ユリのモデルは同社の女性事務スタッフ(名前は由利)である。クラッシャージョウの映画に登場するダーティペアは、モデルとなったこの2人が声を担当している。
- クァールはもともとA・E・ヴァン・ヴォークトの古典SF小説『宇宙船ビーグル号の冒険』の第一話「Black Destroyer」に登場する超生物に由来する(原作にその旨が明記されている)。ただしクァールは耳が巻きひげ状になっており、他の生物を襲って殺し、細胞原形質からカリウムを吸収する。なお、同作の日本語訳でのクァールの表記には揺れがあり、早川書房版『ビーグル号』では「クァール」だが創元文庫版などでは「ケアル」と表記されている。ちなみに、原作で2人が着用する「メタライト合金製の透明宇宙服」も同作が出典である。
- 作者はプロレス好きとしても知られており、WWWAはかつて実在した女子プロレス団体(World Women's Wrestling Association、その後団体としては活動停止し全日本女子プロレスのタイトル管理部門に)、ダーティペアは女子プロレスで一世を風靡したタッグチームビューティーペアからインスパイアされている。
[編集] 小説作品
- ダーティペアの大冒険(1980/05ハヤカワ文庫) 早川書房 ISBN 4150301212
- ダーティペアの大逆転(1988/04ハヤカワ文庫) 早川書房 ISBN 4150302626
- ダーティペアの大乱戦(1989/08ハヤカワ文庫) 早川書房 ISBN 4150303002
-
- ドルロイの嵐―クラッシャージョウ別巻 朝日ソノラマ(改訂版) ISBN 4257770015
- ※『ダーティペアの大乱戦』をクラッシャー及び第三者の視点で描写したもの。
- ダーティペアの大脱走(1995/07ハヤカワ文庫) 早川書房 ISBN 4150305196
- ダーティペアの大復活 (2004/08/10) 早川書房 ISBN 4152085843
- ダーティペアの大征服 (2006/04/27) 早川書房 ISBN 4152087242
- ダーティペア外伝 独裁者の遺産(2001/01ハヤカワ文庫) 早川書房 ISBN 4150306559
[編集] ゲームブック ヴァッサーインゼルの大追跡
1987年3月に富士見書房から刊行されたパラグラフ選択式のゲームブック、執筆は聖エルザクルセイダーズの松枝 蔵人が行っており、イラストは美少女漫画家の計奈 計(かずな けい)が担当している
TV版の放送後ではあるが、当時としては珍しく、設定は全て小説版に準じている
小説版、TV版のどちらにも属さない独特の雰囲気を持っている
- ダーティペア ヴァッサーインゼルの大追跡(1987/03アドベンチャーゲームブック) 富士見書房 ISBN 4829142162
-
- ※原作・高千穂遙、著・松枝 蔵人、挿絵・計奈 計
[編集] ダーティペア・TV版
1985年7月15日から同年12月26日まで日本テレビ系で24話放映。他にOVAとして25話と26話が発売。
内容はあらゆる星で人類が生活している未来。WWWAに所属する、あまりの過激さにダーティペアとあだ名される女性コンビ、ケイとユリの活躍を描く。
小説との設定の違い
- 2人に超能力が無い。
- 専用宇宙船「ラブリーエンゼル」号のデザインが大きく異なる。原作では細長い砲弾状の垂直型宇宙船、アニメではスタートレックのエンタープライズ号を意識したデザイン。
- ムギが単なるペット扱い(触手も無く、ほとんどただの大猫と化している。体色は黒から褐色へ変更)でありメカニックはケイの担当。ただし知能は人間並み。また、ナンモが故障した際はムギが修理したらしい。
- ブラッディカードが存在しない。かわりに上腕に巻きついたムチや通信機のイヤリングなどを装備している。
- コスチュームが小説版から変更されており、アニメ用に線が少なくされた。ケイは銀色で赤の縁取り、ユリは黄色で赤の縁取りで、ブーツのデザインも個々で異なっている。耐熱ジェルの設定は無い。
- サポートロボット「ナンモ」はアニメのオリジナルキャラクター。
- WWWAの設定が、小説では準公共団体であるのに対し、TV版では利益企業となっている。2人の上司は原作のソラナカ部長からグーリィ主任に変更。
[編集] スタッフ
- 監督:滝沢敏文
- 監督:滝沢敏文、鹿島典夫(一部回)
- キャラクターデザイン:土器手司
- メカニカルデザイン:阿久津潤一
- コスチュームデザイン:細野不二彦
- 音楽:木森敏之
- プロデューサー:初川則夫、吉井孝幸
[編集] 主題歌
- オープニング:「ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット」(作詞作曲:中原めいこ 編曲:佐藤 準 歌:中原めいこ)
- エンディング:「宇宙恋愛(スペースファンタジー)」(作詞作曲:中原めいこ 編曲:佐藤 準 歌:中原めいこ)
- 「宇宙恋愛(スペースファンタジー)」は、番組放映より大幅に先行する1985年5月22日に発売された中原のアルバム「CHAKI CHAKI CLUB」に収録されていたが、歌詞中に「ダーティペア」を直接的に想起させる文言があり、タイアップであるかアニメのための書下ろしかは不明。
[編集] キャスト
[編集] 放映リスト
- コンピューターの殺し方教えます (1985.7.15)
- 可愛い天使は胸毛がお好き? (1985.7.22)
- 勝手に惚れな!恋はロシアンルーレット (1985.7.29)
- 追跡はチーズケーキと死のにおい (1985.8.5)
- クリアドスのどっくんどっくん! (1985.8.12)
- 危険がいっぱいダミーがいっぱい (1985.8.19)
- 愛こそすべて命賭けます逃避行!! (1985.8.26)
- やるっきゃあない!恋は女の起爆剤 (1985.9.2)
- うちらを買って!用心棒には美人がお得 (1985.9.16)
- え-っっっ?うちらが凶悪誘拐犯! (1985.9.23)
- ホホホ、ドレスと男はオニューに限る (1985.9.30)
- 小さな独裁者!触らぬ機密にたたりなし (1985.10.07)
- 何よこれ!玉のお肌がドロンドロン (1985.10.14)
- 金庫か選挙か?演説会は殺人びより (1985.10.21)
- ここ掘れニャンニャン果報は最後にやってくる (1985.10.28)
- まかせなさい!WWWAは素敵なお仕事 (1985.11.4)
- 出てこい出てこい暗殺者 (1985.11.11)
- ごめんあそばせ走る迷惑強行突破! (1985.11.18)
- 恋の恨みと逆恨み恨みはらさず愛させて (1985.11.25)
- 追憶のブルースは殺しのBGM (1985.12.2)
- うっそー!消えた463人? (1985.12.9)
- やったね!出てきた463人 (1985.12.16)
- 不安だわ・・・!?うちらの華麗なる報復 (1985.12.23)
- かなりマジ?マンションは危険なアドレス (1985.12.26)
- ひええっ!洋館の坊やはターミネーター (1987.1.1)
- ホ、本気!?美女にキャノン砲は脱出のキーワード (1987.1.1)
※25、26話はバップ発売のOVA「ダーティペア ラブリーエンジェルより愛をこめて」として発売されている。
[編集] ダーティペア・ノーランディアの謎 (OVA)
[編集] 作品の概要
キャラクターデザインの頭身をあげ、少し大人っぽい印象にした作品。テレビ版の雰囲気と異なったため賛否両論がある。設定は小説に準じており、アニメ作品としては唯一ブラッディカードと2人の超能力が描写された。ただしムギはほぼアニメ版のまま(体色が黒に変更されたのみ)。1985年12月にOVA作品として発売。
原作者の高千穂が一切関わっておらず、米国でのLDリリースが阻止された経緯があるなど不遇な作品だが、ファンからの評価は最も高いとされる。
[編集] あらすじ
ミスニーという少女の保護を依頼されたダーティペア。しかし依頼人は殺され、星の実権を握る「AJディベロップ社」に目をつけられてしまう。ミスニーを探す2人に彼女がノーランディアの森にいるという情報が転がり込む。ノーランディアの森に隠された真実とは?
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
[編集] ダーティペア(映画版)
[編集] 作品の概要
キャラクターデザインはテレビ版に準じるもののコスチュームが多少異なる。基本の色はそれぞれテレビと同じだが、縁取りが黒になったり、襟が閉じるタイプになっているなど細部のデザインが変更となった。ゲストメカが多く、特に突撃用ウェポンスーツ、S.S.I.I.V.A.(シバ)が有名。1987年3月に松竹系にて公開。
[編集] あらすじ
希少鉱物「ヴィゾリウム」採掘プラントが何者かに襲われ、ウルダスとエディア両国の緊張が高まる。派遣されたダーティペアは大泥棒のカースンの横槍にもめげずワッツマン教授を突き止める。彼の研究により発見されたヴィゾリウムの真の姿とは?
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
[編集] ダーティペア(OVA版)
1987年から1988年にかけてOVA作品として2話1セットで発売。SF作家の笹本祐一も脚本に参加。設定はTV版に準じている。コスチュームのデザインは映画と同じだが、ケイもユリも白い色のスーツになった点が大きく異なる。
[編集] スタッフ
キャスト
[編集] 作品リスト(販売日)
- 囚人達の困った反乱根に持つ人って大嫌い! (1987.12.21)
- まきぞえごめん!天地無用のハロウィンパーティ(1987.12.21)
- 天罰なんかこわくないてきめん?!神の挑戦状 (1988.1.21)
- ガキだからってなによ!戦争ごっこは銃殺刑?! (1988.1.21)
- そして誰もしなくなった(1988.2.21)
- 本気なの?!海辺でどっきりウェディングパニック! (1988.2.21)
- リベンジ・オブ・ザ・筋肉レディ女の意地ってリングの華?! (1988.3.21)
- あの娘は年上保存は良好?!スリーピングビューティ (1988.3.21)
- 赤い目玉は地獄のシグナル殺戮小隊を追え! (1988.4.21)
- 悪い奴らにゃ御意見無用うちら宇宙のトラック野郎! (1988.4.21)
[編集] ダーティペア・謀略の005便
[編集] 作品の概要
コスチュームは映画版とほぼ同じデザインであり、バックルの色が変わった程度である。また小説版に登場する犯罪シンジケート、ルーシファがアニメでは初めて登場する。1990年にOVA作品として発売。
[編集] あらすじ
乗客乗員すべてが消え去った星間旅客機DCL005便。しかし被害者の家族から一切の保険・賠償請求がないという異常な事態にWWWAに調査依頼が舞い込む。派遣されたダーティペアは同時に005便に乗っていた科学者の捜索も引き受けた。2つの事件をめぐる謎とは?
[編集] スタッフ
キャスト
[編集] ダーティペア FLASH
[編集] 作品の概要
1994年にOVA作品として発売。テレビシリーズをリセットし、まったく違う設定とストーリーで生まれ変わった新シリーズ。この作品のダーティペアはWWWAの新米トラコンでありラブリーエンジェルのコードネームを受け継ぐ同名の2人である。ケイ、ユリともに17歳という設定になりユニフォームもブレスレットを介して変身のように着替えるようになった。ケイは射撃の名手、ユリはレーザー剣を自在に操る。
[編集] 前作とのつながり
- シリーズ1作目、FLASH(下記参照)において「先代のラブリーエンジェル」が登場する。名前は違っていたが回想シーンでは前作のダーティペアを彷彿とさせるデザインだった。
- シリーズ3作目、FLASH3においてユリおたくの美少年が用意したユリの着替えにTV版ユリの黄色のコスチュームがあった。
- ムギという名前の触手らしいものが付いた黒猫が存在している。
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- FLASH
- オープニング:「限りないANSWER」(作詞: 松井五郎、作曲: 柴矢俊彦、編曲: 土方隆行、歌: MANA)
- エンディング:「第2章」(作詞: 田口俊、作曲/編曲: 小路隆、歌: MANA)
- FLASH2
- オープニング:「スリルに恋して」(作詞: 安藤芳彦、作・編曲: 岩崎元是、歌: 松本梨香)
- エンディング:「キミがダイスキ」(作詞/作・編曲: 春桜子、歌: 國府田マリ子)
- FLASH3
- オープニング:「本気にしないで」(作詞: 安藤芳彦、作・編曲: 工藤隆、歌: 國府田マリ子)
- エンディング:「心で見つめてる」(作詞: 安藤芳彦、作・編曲: 平山周吉、歌: 松本梨香)
[編集] キャスト
[編集] 作品リスト
- FLASH
- RUNAWAY ANGEL
- DARKSIDE ANGEL
- FROZEN ANGEL
- SLEEPING ANGEL
- STRAY ANGEL
- LOVELY ANGELS
- FLASH2
- 東京ホリデーNetwork
- Seventeenミステリー学園
- 湯煙Romanticツアー
- キラキラ純愛Flowershop
- TOKIO追撃エアポート
- FLASH3
- 白銀の追跡者(チェイサー)
- ピンクの狙撃手(スパイナー)
- 夏色の勝利者(ウイナー)
- 薔薇色の美少年(マイボーイ)
- 灰色の復讐者(リベンジャー)
[編集] ダーティペアFLASH 小説版
- 上記OVA作品と世界観を同じくする小説作品。挿絵は漫画家のるりあ046が担当。高千穂によれば、たまたまコンビニで見た漫画雑誌に載っていた るりあの絵にインスパイアされて生まれた作品との事である。
- 天使の憂鬱-ダーティペアFLASH<1> (1999/05)早川書房 ISBN 4150306141
- 天使の微笑-ダーティペアFLASH<2> (1999/07)早川書房 ISBN 4150306192
- 天使の悪戯-ダーティペアFLASH<3> (1999/09)早川書房 ISBN 4150306257
[編集] ダーティペアFLASH ラジオドラマ
久川綾のSHINY NIGHT内で放送。CD化もされた。
[編集] ダーティペア(ラブリーエンゼル) ラジオドラマ
fm-osaka『イトクボのパーティー・ロード』内のラジオドラマとして放送。
- 放送期日:2006年10月1日~
- 放送日時:毎週日曜24:30~25:00
※当ラジオドラマが放送から2週間遅れでインターネット配信されている。FMサウンドシネマ。
- 配信日:2006年10月16日~(#12は2007年1月4日配信。#13は2007年1月15日から配信再開。)
- 番組時間:約10分間
[編集] スタッフ
- 脚本:時村尚
- 音楽:茂村泰彦
- 音響監督:小林克良
- 監督:長崎行男
- 挿入歌:イトクボ
- 製作:GUNBOY
[編集] キャスト
[編集] ダーティペア アメコミ版
ダークホース・コミックスから"The Dirty Pair"シリーズが、「マンガ・スタイル」のアメコミ作家・アダム・ウォーレン(Adam Warren)によって描かれ、出版されている。
- Biohazards (ペーパーバック 1988~1989 合本 1989 新版1998)
- Dangerous Acquaintances (ペーパーバック 1989~1990 合本 1991 新版1997))
- A Plague of Angels (ペーパーバック1990~1991 合本 1994)
- Sim Hell (ペーパーバック1993 彩色改訂版 2001 合本 1994 彩色改定合本 2002)
- Fatal but not Serious (ペーパーバック 1995 合本 1996)
- Start the Violence (ペーパーバック 1998 合本 1999)
- Run from the Future (ペーパーバック 2000 合本 2002)
日本テレビ系 月曜19:00枠 | ||
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