ディディエ・ドログバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
ディディエ・イヴ・ドログバ・テビリー(Didier Yves Drogba Tébily、1978年3月11日 - )は、コートジボワール・アビジャン出身の同国代表、FAプレミアリーグ・チェルシー所属のサッカー選手(FW)。愛称はティト(Tito)。
[編集] 経歴
2001-2002シーズン途中から所属したギャンガンで2002-2003シーズンに17得点を挙げると注目され、マルセイユに5年契約で移籍。素早い順応を見せた彼は、リーグでは18得点を挙げ、UEFAカップでも活躍。準優勝の原動力になる。チャンピオンズリーグで対戦した当時ポルトのモウリーニョ監督の目に留まり同監督とともにチェルシーへ、同クラブ史上最高額の移籍金47億円で移籍した。
幼いころフランスへ移住していたため、代表ではフランス人として、フランス代表でプレーすることも可能であったが、母国であるコートジボワール代表を選択。アーセナル所属のDFコロ・トゥーレと共に母国をドイツW杯初出場に導く原動力となった。
彼の名前に出てくる「gba」は、「b」でも「v」でもない音を発音する。この子音は、西アフリカの言語にある独特な子音である。「gba」を「グバ」と表記するのは不適切で、「バ」と表記するほうが日本語では適当である。したがって、「ディディエ・ドロバ」と表記したほうが原語に近い。
ちなみに、バーミンガム・シティにいとこのオリヴィエ・テビリーが所属している。
[編集] プレイスタイル
テクニックそのものは並外れたレベルにある訳ではないが、アフリカ大陸をルーツとする選手特有の高い身体能力を誇る。ジャンプ力を生かしたヘディングも得意だが、彼の真骨頂はその優れた身体能力を生かした突破力にある。しなやかさと屈強さを兼ね備えたボディバランスの良さとスピードでDFを振り切りシュートまで持っていく形を最も得意としている。
シュート力も抜群だが精度に問題を抱え、とんでもなく難易度の高いシュートを決めたかと思えば、蹴り込むだけでゴールになるようなチャンスをフイにしてしまうことが度々あった。しかし近年は改善が見られ、2006-2007シーズン現在ではプレミアリーグ得点ランキングトップを争うレベルにある。中でも2006年9月17日のリバプールFC戦、同年12月18日のエバートンFC戦など数々の試合でアクロバティックなスーパーゴールを決めており、その多くが決勝点となっていることからメディアの評価も非常に高い。
基本的にセンターフォワードの位置でプレーする事が多いが、前述の得点を奪うプレーだけではなく前線からの精力的な守備や相手DFの執拗なマークと戦いながらのポストワークも惜しみなくこなす。ポジションの関係上被ファウルも多いが、自らがファウルを犯す事も多い辺りに彼の勤勉な一面が窺える。手でボールを止めることもしばしば。レフェリーの見えない位置のハンドも多く、そのままプレーが続行されることも多い。プレミアリーグ、さらにはW杯でも同じようなことをしていた。
2007年現在ではアーセナルのティエリ・アンリ、FCバルセロナのサミュエル・エトーなどと並び世界屈指のストライカーとして注目を集める存在である。
[編集] 選手経歴
- ル・マンUC(フランス) 1998-2002
- EAギャンガン(フランス) 2002-2003
- オリンピック・マルセイユ(フランス) 2003-2004
- チェルシーFC(イングランド) 2004-
チェルシーFC - 2006-2007 |
---|
1 ツェフ | 3 A・コール | 4 マケレレ | 5 エッシェン | 6 カルヴァーリョ | 7 シェフチェンコ | 8 ランパード | 9 ブラールズ | 10 J・コール | 11 ドログバ | 12 ミケル | 13 バラック | 14 ジェレミ | 16 ロッベン | 18 ブリッジ | 19 ディアッラ | 20 フェレイラ | 21 カルー | 22 ヘドマン | 23 クディチーニ | 24 ライト=フィリップス | 26 テリー | 40 イラーリオ | 41 マカバ=マカランビー | 44 マンシエン | 47 サハル | 未定 コーク | 監督 モウリーニョ | |