デイブ・ロジャース
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デイブ・ロジャース(Dave Rodgers、1963年2月21日-)は、イタリア・マントヴァ出身(在住)のユーロビートミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサー。本名:Giancarlo Pasquini(ジャンカルロ・パスクィーニ)。
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[編集] プロフィール
1984年、Mark Farinaの誘いでユーロビートの世界へ入る。その頃、DISCOMAGIC社の作家としての活動開始が確認されている。この当時は作家名義としてMarco Manzi(マルコ・マンヅィ)とDonato Bellini(ドナート・ベルリーニ)の連名を使用していた。
また同年、バンドAlephのボーカルとしてデビューし、「In Your Eyes」を発表する。
1987年、Dave Rodgers名義のデビュー曲「Rich And Famous」を発表。しかし当時はそんなに名が知られている名義では無かった為か、CD収録は殆どされなかった。
一方Aleph名義は次々とヒットを重ね、Farinaが抜けた後のTIMEの主戦力となる。他にもChesterやDr.Money等、後のTIMEを担う事となるアーティスト名義のボーカルを担当した。
1990年、突如としてTIMEを離脱した彼は、FLEA Recordsに所属することになる。その原因としてあるのが、彼が後にA-BEAT Cでリリースする「Wild Reputation / The Big Brother」のレコーディングを秘密裏に行っていたのだが、そのデモテープが流出してしまい、その後すぐに「Black Power / Maio & Co.」がリリースされた。実はこの作品、全編「Wild Reputation / The Big Brother」をインスパイアした内容となっており(それでも名作だが)それを聴いたPasquiniが激怒、TIMEを離れる一因となった。
因みに「Black Power」がヒットした理由は当時使用したアーティスト名義が「Dark In The Night」で一世を風靡したMaio & Co.であった事と、ボーカルも当時から良く使用されていたFernando Boniniであったから等の理由が挙げられる。また作家陣はデモテープ流出事件に関与していた(と思われる)Antonio Puntillo - Roberto Arduiniとクレジットされている。
1990年、FLEA Recordsから独立し、スラッシュメタルバンド・BULLDOZERのボーカリストであり、DISCOMAGIC社のA&RであったAlberto Contini(アルベルト・コンティーニ)と共に、A-BEAT Cを設立。
1992年、現在はDELTAでプロデューサーとして活躍しているAndrea Leonardi(アンドレア・レオナルディ)、Alberto Continiと共にユニットRodgers, Contini & Sinclaireを結成。この名義で数曲楽曲を発表した。
1994年ごろ、マイケル・ジャクソンのツアーギタリストを務めたJennifer Batten(ジェニファー・バトゥン)と契約を結ぶ。これにより彼女は数々の楽曲にギターとして参加し、avex rave'94にもKING&QUEENとしてANNERLEY GORDONと共に来日。彼女の楽曲参加は1998年ごろまで続く。
これと前後してギターサウンドを多く取り入れるようになり、アーティスト名にもfeaturing、あるいは「~&Jennifer Batten」として名を連ねるようになる。
安室奈美恵、MAX、V6、安西ひろこなどのプロデュースを手がけた事で日本でも逸早く名を挙げたユーロビート作家の一人で、avex traxとは約10年もの長期独占契約を結んでいる。独占契約も終わった現在では「Farm Records」等のユーロレーベルにも楽曲が収録されるようにはなったが、依然としてavex traxへの楽曲提供は継続中である。
彼の楽曲の特徴として攻撃的なリフ部分やBメロからサビにかけての独特な展開が良く挙げられ、Pasquini自体がボーカルを担当した「Fly To Me / Aleph」や「The Final Countdown / Dave Rodgers」あたりに非常に良く表れており、他FLEA社よりリリースされた「Hey Robin / Alphatown」、ASIA Recordsよりリリースの「Generation / Machismo」にもそのスタイルが良く見られ、情熱、あるいは熱烈と言ったイメージを彷彿させる。
楽曲制作では友人であるAlberto ContiniやMemory RecordsではGino Caria等と苦を共にしてきたSandro Olivaとのコンビが目立つが、時折Albertoの妹であるFrancesca Continiや元妻のAlessandra Mirka Gatti、また1995年にDELTAへ移籍するまではAndrea Leonardiとのコンビも目立っていた。現在はA-BEAT C初期に共同で制作をし、現在また戻って来たBrian Iceとしても知られるFabrizio Rizzoloとのコンビが多い。
実はロック好きとしても知られており、KISSやDEEP PURPLE、デヴィッド・ボウイの大ファン。またavex発のコンピレーションシリーズSUPER EUROBEATに幾つかのカバー曲が収録されている。
2001年にはRODGERS STUDIOを使うため、そしてイタリアに音楽修行に来ていたANGRAのギタリスト・Kiko Loureiroや当時LABŸRINTHのギタリストだったOlaf Thörsen(現Vision DIvine)等のヘヴィメタル、メロディックスピードメタル畑のメンバーとコラボレーション。その関係もありPowerful T.名義でLABŸRINTHのボーカリスト・Roberto Tirantiが、J.STORM名義でRhapsodyのボーカリスト・Fabio Lioneがアーティスト参加した。
また、1991年には同レーベルのAlessandra Mirka Gattiと結婚したが、数年前に離婚した。息子のFedericoはFREDDY RODGERSとしてアーティストデビューした。現在、DAVEは新しい奥さんを見つけて再婚した模様。なお、少し前までは、同レーベルのアーティストのNUAGEと付き合っているという噂があったが、それは間違いである。
[編集] DAVE RODGERSとしての代表曲(他名義の代表曲は省略)
- RICH AND FAMOUS(現在でもマニア人気が高い隠れた名曲)
- GET WILD(原曲はTM NETWORKの曲で、これはカバーにあたる)
- MUSIC FOR THE PEOPLE(Jennifer Battenを起用)
- NOTHING CHANGED(原曲はUBの曲で、こちらもカバー)
- SUN CITY(Aleph時代の「Big Brother」のアンサーソング)
- FLY(Jennifer Battenを起用)
- MADE IN JAPAN
- SPACE BOY(イニD有名曲、Rizzoloのカラーが強い)
- KINGDOM OF ROCK
- TAKE ME HIGHER
- 100
- STAY THE NIGHT
- DEJA VU
- FEVERNOVA(Kiko Loureiroを起用)
- WILD REPUTATION 2005(原曲がTHE BIG BROTHER名義で歌っている)
- ELDORADO
- Seventies
- Beat of lising sun
- The race is over
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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