トム・エリクソン
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トム・エリクソン(Tom Erikson、1964年7月6日 - )は、アメリカ出身の総合格闘家。身長193cm、体重133kg。フリー。ニックネームは「白鯨」(海外では「Tha Big Cat」)。
レスリング出身。フリースタイルにおいて、NCAA優勝、世界大会で入賞等、輝かしい実績を残す。トップクラスのレスリング選手で構成されるrAwチームから、総合格闘技に参戦する。
1997年にバーリ・トゥード・ジャパン出場で初来日。以後、PRIDE、修斗、K-1、HERO'S等に参戦している。ケビン・ランデルマン、高阪剛を破った実力者として鳴らした。
- その巨体と知名度にそぐわない実力から対戦相手が見つからず、全盛期は不遇だったといえる。
- BTT総裁マリオ・スペーヒーが「エリクソンと戦うのはリスクが高い」と発言した。
- 以上のようなエピソードから、マニアの間で「エリクソン最強説」は根強かった。PRIDE.11でヒース・ヒーリング戦で初黒星を喫したさいも、グラウンドで試合を優位に進めながら、膠着ブレイクがかかったことが敗北に繋がった。そのため、敗戦後も「ブレイクなしのルールならエリクソンが最強」を唱えるマニアも少なくなかった。しかし、試合数が少ないことから、ヒクソンと同様の最強「幻想」だと主張するファンもいる。
- ボクシング現WBO世界王者、シャノン・ブリッグスとK-1ルールで対戦した経験もある(1RKO負け)。
- 現在、試合数はさらに減っているが、PRIDE、K-1でおなじみのゲーリー・グッドリッジのセコンドについている姿がよく見られる。PRIDEでの対戦をきっかけに意気投合したらしく、「ファイターとしてのプロ意識をゲーリーから学んだ」とエリクソンは発言している。
[編集] 主な戦績
総合格闘技11戦8勝3敗、K-14戦1勝3敗
- 1997年10月11日、コンテンダーズにて高阪剛と対戦、判定勝ち。
- 1999年11月21日、PRIDE.8にてゲーリー・グッドリッジと対戦、判定勝ち。
- 2000年10月31日、PRIDE.11にてヒース・ヒーリングと対戦、裸締めで敗れる。
- 2001年11月3日、PRIDE.17にてマット・スケルトンと対戦、ギロチンチョークで勝利。
- 2002年2月24日、PRIDE.19にてティム・カタルフォと対戦、裸締めで勝利。
- 2005年5月20日、PRIDE.29でファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦、裸締めで敗れる。
- 2006年5月3日、HERO'Sにてアントニオ・シウバと対戦、1RTKO負け。
[編集] 外部リンク
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