トーネードADV (戦闘機)
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トーネードADVはトーネードIDSをベースにイギリスが開発した防空戦闘機である。
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[編集] 開発の経緯
1970年代、当時イギリスで使用されていた防空戦闘機ライトニングの老朽化に伴いこれを代替する目的で開発された。
ADVとはAir Defence Valiantの略であり防空戦闘機を意味する。当時のイギリスでは戦闘機をFighterと呼ぶのを嫌っていたらしい。
[編集] トーネードIDSとの相違点
イギリス本土から離れた北海や大西洋北東部でソ連の爆撃機を迎撃する事が考えられていた為、必要な航続距離を確保するために左の機関砲を外して空中給油用の引込式プローブを装備している(ちなみにIDSもプローブを装備しているが右側である)。また中距離空対空ミサイルスカイフラッシュ(AIM-7Eスパローをベースとしたイギリス国産ミサイル)を4発搭載することが要求されたため胴体も延長されている。レーダーについても地形追随用レーダーから、対空戦闘を主眼においた英国マルコーニ社製のフォックスハンターに変更され、機首レドームもより鋭くなっている。
[編集] 運用国
[編集] スペック
- 全長:18.68m
- 全幅:13.91〜8.60m
- 全高:5.95m
- 最高速度:M2.2
- エンジン:ターボユニオン製 RB-199-34R MK-103×2基(22号機まで) ターボユニオン製 RB-199-34R MK-104×2基(23号機以降)
- 乾燥重量:
- 最大離陸重量:27986Kg
- 外部兵装搭載量:8500kg
- 固定武装:マウザー BK-27 27mm機関砲×1
- 乗員:2名