ネコマジン
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『ネコマジン』は、鳥山明の漫画作品、および作品内に登場する架空の生物。
目次 |
[編集] 概要
短篇漫画で、「週刊少年ジャンプ」と「月刊少年ジャンプ」で不定期に掲載される。ネコのような主人公が活躍するギャグ漫画で、『ドラゴンボール』などのネタがふんだんに取り込まれ、孫悟空やベジータや魔人ブウ(ミスター・ブウ)が登場したりしている。雑誌掲載時のタイトルは『ネコマジンがいる』・『ネコマジンみけ』・『ネコマジンZ』等。2007年2月現在8話発表されている。設定などに、一部矛盾があり全体的に気を抜いて描かれている。しかし海外メディアへのインタビューで、鳥山は一番気に入っているのはこの作品と発言している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 設定
[編集] 世界観
当初、『ドラゴンボール』のキャラ(もしくは、それに関連したキャラ)が多数出てくるが、『ドラゴンボール』と同一の世界と見るといくつもの矛盾が挙がってくるため、パラレルワールドのような世界観となっているのではないかと考えられていた(一部のファンの間では、『超こち亀』に掲載された『こちら葛飾区亀有公園前派出所』との合作や『Dr.スランプ』と同一の世界ではないかとの声もあった)。
その後、鳥山明により、「『ネコマジンがいる』『ネコマジンみけ』『ネコマジンZ』も同じ世界であり、『Dr.スランプ』『超こち亀』とも同じ世界である」と公式に設定されることとなった。
ちなみに、『超こち亀』の世界観について、鳥山は、「『こち亀』の両津勘吉や『キン肉マン』のキン肉スグルなどのように、他の作品のキャラクターを能力そのままに作り出せる最強のキャラクターとネコマジンたちとの闘いを描いてみたい」というような発言をしているため、続編が描かれる可能性も高い。
[編集] ネコマジン
世界中に100マジン(ネコマジンを数える単位は「マジン」、人間で言う~人に値する。)ぐらいいて、そのうち28体が確認されている。ちょっとだけ魔法が使える猫のような生物である。その生態は不明だがほとんどはイナカでのんきに明るく暮らしている。大抵は魔法といっても大したことはなく、「みけ」以外の「Z」と「ミックス」はむしろ格闘技術に優れている。「Z」は特にその傾向が強く、ウサマジンはネコマジンの中で一番強いと発言している。
[編集] 登場人物
[編集] ネコマジンがいる
- ネコマジン
- 世界中に100種類いるネコマジンの一体(猫の品種ごとにネコマジンがいるらしい)。正式名はネコマジンミックス(「ミックス」には、雑種という意味も入ってるらしい)。タイヤキが大好物。20キロをひとっとびできるほどの舞空術が使え、必殺技は「ねこはめ波」。同居人はサカナの山田春男さん。8メートル離れたコオロギのすかしっぺも聴ける聴力を持つ。人に数百円から数千円をせびるセコいヤツで、所持金も500円くらいしかないが、その強さは半端ではない。少しだけ魔法も使えるようである。
- 悪魔
- ネコマジンが卵にして封印している悪魔。ネコマジンよりは弱いが、他の人たちにとっては結構強い。人間が卵に触るだけで封印が解けることから、「さわらないこと」と卵の下に書いてある。封印が解けてネコマジンと戦うが敗れ、倒れたところにネコマジンが「10カウント」をすることで封印される。
- 小林ピート
- 正義に燃える少年でジャージとヘルメットがトレードマーク。ライバルはネコマジン。マジメなのでネコマジンから嫌われている。気功波を打つことができる。放課後になると必ず悪を見張り、悪人が来ると自転車で駆けつける。周辺住民に信号弾を渡しているようである。
- 宇宙人
- 金持ちの娘を人体実験にとさらってきた宇宙人2人組。ネコマジンに宇宙船を壊されたため、宇宙船を修理してくれる人を呼んで修理してもらい、宇宙人を倒しにやってきた小林ピートもやっつけてもらった。実は地球を占領しようとした艦隊の一船だった。『Dr.スランプ』にも登場。
[編集] ネコマジンみけ
- ネコマジンみけ
- ネコマジンの一体。うっかり31年以上うたたねしてしまったネコマジンで、凶悪なアガリザメや悪人たちをやっつけ、コジローに勇気を与える。発表された『ネコマジン』シリーズの3マジンのなかでは、ずっと寝ていたせいか (?) 一番小柄。「変化」、「乗り移り」などの魔法が使える。ネコマジンみけの「みけ」とは「三毛猫」という意味らしい?
- コジロー
- ネコマジンの友人。教師となって働く。31年ぶりに再会したネコマジンに麦茶とおにぎりをあげて(というより盗られて)、願いをひとつだけ聞いてもらい、生徒が言うことを聞かずに困っている所をネコマジンみけに救われる。
[編集] ネコマジンZ
- ネコマジンZ
- 戦闘力がとても強いと言われるネコマジンのひとマジン。3体の中で一番体毛の色が濃い。ネコマジンミックスと同じく舞空術が使えかめはめ波と似た「ねこはめ波」も使える。強いやつと闘うことが大好き。師匠は孫悟空(ネコマジンはウーブに続いて二人目の弟子)で、同じデザインの武道着を着ており、胸には「ネ」、背中には「Z」と書いてある。時期的にはウーブの次に弟子入りしたと思われる。サイヤ人でもないのにスーパーサイヤ人(スーパーネコマジン)にもなれる。(オニオがネコマジンZについて「スーパーサイヤ人」だと言っていることからベジータもスーパーサイヤ人だと認めているためスーパーサイヤ人ということになっている。)他にも一重まぶたを二重に変身出来る。宝物は孫悟空のフィギュア。マジン玉をはき出すと力が抜ける。他にもネコなのでねこじゃらしに弱い。タマネギ岩近辺に住んでいて、観光客が来るとコアラに扮して写真撮影をして8ドルをせびる。
- 少年
- 本名は不明。ネコマジンZとともに写真撮影でお金を儲けていて、ネコマジンZと大変仲が良い。好きなテレビアニメは絶対に見逃さない。いつも上半身裸である。
- オニオ
- 新婚旅行で地球人を滅ぼして別荘を建てるために地球へとやってきたサイヤ人。ご近所や奥さんには宇宙最強だと言われていた。見た目や体格が『Dr.スランプ』のスッパマンこと暗悪健太にそっくり。ネコマジンZが奥さんのおっぱいを触ったことに「チチをもんだな―――! 」と激怒してスーパーサイヤ人となってネコマジンZと戦うが敗れる。その後、それが原因で奥さんに離婚される。再び地球に来た際にはクリーザと一緒にネコマジンZに復讐するためにやってきた。クリーザとベジータには「様」付けで呼んでいたが、後半ではベジータを「さん」付けにランクが下がっていた。名の由来はオニオン(たまねぎ)から。
- クリーザ
- フリーザの息子で外見は父親に似ているが、頭の形が栗になっている。フリーザを「パパ」と呼ぶ。オニオがネコマジンZ打倒の為に呼んだ。フリーザと違っていきなり最終形態に変身出来る(というより2段階しか変身できない)。ネコマジンZと戦うが途中でタマネギ頭と言われたりネコマジンZに屁をこかれたりとやる気が無くなり、その後はネコマジンZと仲良くなってサッカーに興じた。一応スーパーサイヤ人のオニオよりも強いらしい。残りページ数を非常に気にするタイプ。名の由来はおそらくフリーザと栗(くり)を混ぜたもの。
- PS2用ソフトドラゴンボールZ2にも登場した。声は父のフリーザと同じく中尾隆聖である。
- サンダーボルト
- 自称世界最強の男。サイン会を開催しにタマネギ岩に車でやってきたが、人気はあまりない。リンゴを片手で潰せる。クリーザに車を破壊されてしまったのでネコマジンZの家に行くことに。
- ハニー
- サンダーボルトのマネージャー兼奥さん。カウボーイスタイルの金髪美女で、サンダーボルトとはラブラブな関係でいつもいちゃいちゃしている。だがとても気が強い性格で、怒ると凄くうるさい。
- ベジータ
- 『ドラゴンボール』から登場。フリーザの命令で地球に来てネコマジンZと戦う。だがネコマジンZが意外と強く、スーパーサイヤ人となって戦おうとしたがネコマジンZもスーパーサイヤ人に変身できると知り、このままでは勝ち目はないと思ったため途中で携帯電話が鳴り(実際は鳴ったふり)急用が出来たために宇宙船に乗って飛び去って「二度とギャグマンガには出ない」と怒って行ってしまう。スーパーサイヤ人になれるのにフリーザの部下のようなのでドラゴンボールの世界のベジータとはパラレルワールド的な設定になっていると考えられる。一応クリーザよりも強いらしい?
- 魔人ブウ(ミスター・ブウ)
- 『ドラゴンボール』から登場。少年が言うには「ネコマジンZとそっくり」。地球の反対側にあるサタンシティから散歩しにやってきた。ネコマジンZが強いと少年から聞いてネコマジンZと戦いたくなった。甘いお菓子が大好物。性格もネコマジンZに似ており、普段はのん気で無邪気。魔法で人を脅かしたり、強いやつと闘うことが大好きで、純粋でやさしい魔人である。
- ウサマジン
- ウサギのマジン。ネコマジンのパチもん(偽者)。世界中のネコマジンからマジン玉を奪い取っていた悪党。孫悟空のフィギュアを奪い、ネコマジンZのマジン玉も奪うがネコマジンZと間違えた魔人ブウに倒される。
- 孫悟空
- 『ドラゴンボール』から登場。ネコマジンZの師匠で全宇宙一の戦士。孫悟空一家の危機(実は倉庫にいるネズミ退治)を救って貰うためにネコマジンZを探しに来た。ちなみに『ドラゴンボール』の本編ではネズミを口に入れるシーンがあり、特に苦手としている様子は無かったが、本作ではネズミが苦手という設定になっているあたりドラゴンボールの世界の悟空とはパラレルワールド的な設定になっていると思われる。一応師匠なのでネコマジンZよりも強いらしいが最後はズルをして勝っている。
[編集] 単行本
- ISBN 408873825X ネコマジン完全版