ネビュラ級 (スタートレック)
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ネビュラ級(Nebula class)は『スタートレック』に登場する架空の宇宙船である。惑星連邦所属、宇宙艦隊のスターシップである。
基本的な形状はギャラクシー級のドーサルネック部分を省略して円盤部と葉巻型の機関部を直接貼り付けた寸詰まりの様な形をしている。
デザイン的には簡易量産型と見られるが、元々の設計的考え方はUSSリライアントに代表されるミランダ級にある様に思われる。ギャラクシー級のワープナセルが上向きに付けられているのに対し、ネビュラ級は同じ部品を用いて下向きになっている。これはコンスティテューション級のワープナセルが上向きに付けられているのに対し、ミランダ級のワープナセルが下向きになっている事と一致する。
全体にコンパクトなデザインとなっている為、シールド形状を小型化出来るのでエネルギー効率がギャラクシー級よりもいいのでは?とも言われている。
ギャラクシー級とネビュラ級は基本的に同じ性能を持っているが、使用目的が違うと思われる。ギャラクシー級に比べて、艦内のスペースの多くが倉庫として設定されている事や、ブリッジの広さやデザインも全く異なる事が上げられる。
ブリッジスペースが広いギャラクシー級に比べて、ネビュラ級のブリッジは狭い。宇宙調査艦としての利用ではなく、大型輸送艦的運用が主目的なのかもしれない。(円盤部の分離機能がないと言われている事から、メインブリッジが戦闘ブリッジとしての機能を持たせているとも考えられる。)
ネビュラ級は後部に三角型ユニットを搭載しているタイプ(USSサザーランド、ホンシュウ、ファラガット等)や、小型のワープナセルを搭載しているタイプ(USSメルボルン)、丸い小型円盤部を搭載している物(USSフェニックス)などが確認されており、改装が比較的簡単に行える交換ユニットである事から艦の運用幅が広くなっている事もあり、多数の同型艦が作られた様である。
戦闘能力もギャラクシー級に準ずる物を持っており、フェイザーキャノンと光子魚雷を装備。
ワープ速度はワープ9を超える能力がある。
[編集] ネビュラ級宇宙船一覧
- U.S.S.エンデヴァー (USS Endeavour、NCC-71805)
- U.S.S.ガルーダ(USS Garuda)
- U.S.S.サザーランド (USS Sutherland、NCC-72015)
- セシル・スコット・フォレスターの小説に登場するホレイショ・ホーンブロワーが指揮する船の名前。
- U.S.S.トゥカンブラ (USS T'Kumbra、NCC-61882)
- バルカンの固有名詞。
- U.S.S.ファラガット (USS Farragut、NCC-60597)
- U.S.S.フェニックス (USS Phoenix、NCC-65420)
- U.S.S.プロキシマ (USS Proxima、NCC-61952)
- プロキシマ・ケンタウリ、地球に最も近い恒星(赤色矮星)。
- U.S.S.プロメテウス (USS Prometheus、NCC-71201)
- プロメテウス、ギリシア神話の巨人。プロメテウス級は別に存在する。
- U.S.S.ヘラ(USS Hera、NCC-62006)
- U.S.S.ベレロフォン (USS Bellerophon、NCC-62048)
- U.S.S.ホンシュウ (USS Honshu、NCC-60205)
- U.S.S.ボンチューン(USS Bonchune、NCC-70915)
- スタートレックの製作スタッフであるロブ・ボンチュ-ン。
- U.S.S.メリマック (USS Merrimack、NCC-61827)
- メリマック・CSS Virginiaを参照。
- U.S.S.メルボルン (USS Melbourne、NCC-62043)
- U.S.S.モニター (USS Monitor、NCC-61826)
- モニター (装甲艦)、南北戦争で使用された軍艦の名称から。
- U.S.S.ユリシーズ (USS Ulysses、NCC-66808)
- U.S.S.リーズ (USS Leeds、NCC-70252)
- U.S.S.レキシントン (USS Lexington、NCC-61832)