ハスカール
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ハスカール(Huskarl)とはヨーロッパ中世初期、暗黒時代のゲルマン民族の職業軍人、傭兵の一つ。ハウスカールとも。
封建制度が確立した中世ヨーロッパ社会であれば土地を媒体として騎士を戦争に参加させるなどして職業軍人を確保できるが、それに対しまだ封建制度が確立されているとは言い難かったそれ以前の社会において、彼らは主に金銭や略奪品の分け前などを受け取る代わりに高度な戦闘訓練を幼少の頃から受け、首領や王侯貴族に私兵として仕えたが、こうした首領や王侯貴族が十分な略奪を行わずハスカールへの報酬を払えない場合はハスカールは彼らを排除したり見捨てたりした。
主な装備は剣、槍(おそらくはフラメア)、盾(カイトシールド)、ホウバーグ、水滴型のスパンゲンヘルムだが中には棍棒や長剣、長柄の斧などを両手で振り回し戦っていたハスカールもいたらしい。また槍を持っていたハスカールは当時のヨーロッパでオーディン崇拝の流れから戦場で槍を投げる事が会戦の合図としていた風習もあってか、それを投槍として使用する事もあった。さらにその槍の穂先を頭上に掲げファランクスの様な陣形を組む事で弓矢や投擲兵器による攻撃を撥ね退ける事が出来た。
無論、ヨーロッパ諸国で封建制度が確立し騎士を戦争に参加させるようになるとハスカールは不要となり騎士や領主などに組み込まれるなどして姿を消していった。
[編集] 関連項目
- バイユーのタペストリー
- サクソンのハロルド
- ゴート族
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