ハナムグリ
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?ハナムグリ | ||||||||||||||||||||||
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ハナムグリ |
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分類 | ||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||
Catonia (Eucetonia) piliferaまたはEucetonia pilifera | ||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||
ハナムグリ | ||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||
Flower chafer |
ハナムグリは、花の蜜や花粉を喰うコガネムシの一種である。多くの類縁の種があり、それらを総称してこう呼ぶ場合もある。
ハナムグリ (Cetonia pilifera) は主として花に飛来するコガネムシの1種で、背面は緑色で、体長は1.4~1.8㎝ほど。花の受粉に深く関わっている昆虫の一つでもある。コウチュウ目コガネムシ上科コガネムシ科ハナムグリ亜科に属する昆虫である。和名の由来は花に潜り、花粉や蜜を摂取することによる。
ただし、アオハナムグリやコアオハナムグリなど近似種が多く、区別は簡単ではない。むしろ、コガネムシ科ハナムグリ亜科に属するコガネムシ類を総称してハナムグリと呼ぶことの方が多い。以下は総称としてのハナムグリについて記す。
目次 |
[編集] ハナムグリ亜科
[編集] 他の亜科との違い
ハナムグリ類の成虫はいわゆるコガネムシであるが、普通のコガネムシ類より、背中が平らになっている。緑色のものが多く、小型種では細かい毛が生えてビロード状のものが多く、大型のものでは金属光沢をもっているものが多い。カナブンもハナムグリ亜科に属する広義のハナムグリの一種であるが、この名称は金属光沢に富んだコガネムシ科の昆虫の俗称的総称でもあるので、注意を要する。
一般的なコガネムシ類であるスジコガネ亜科やビロウドコガネ亜科のコガネムシが植物の葉を齧るものが多いのに対して、キク科などの植物の花に飛来して花粉や蜜を摂取するものや、樹液、発酵した果実などに集まってこれを摂取するものが多い。
また多くのコガネムシ類が夜行性であるに対して、ハナムグリは昼行性で昼間に活発に飛翔する 。飛翔に際してはほとんどの甲虫のように鞘翅を飛行機の翼のように左右に広げて固定するのではなく、内側に傾けて腹部との間に隙間を作ってここから後翅を広げる。これによって多くの甲虫に比べて格段に機敏な飛翔をすることが可能になっている。
[編集] 幼虫
幼虫は腐葉土、堆肥、朽木といった腐植質を食物として育つ。その形は、一般にジムシと呼ばれるもので、硬い頭部以外は柔らかく薄い外皮につつまれ脂肪に富んでいるため、多くの動物の餌になる。胸部、腹部の区別なく円筒形に近いが、腹面は平らになっている。胸部にある三対の歩脚は硬い外骨格があってしっかりしているが、短くて体を支えるにはほとんど役にたたない。眼(複眼も単眼も)は存在しない。 このような形は、同じコガネムシ上科のクワガタムシ科のような他の科や、コガネムシ科でもスジコガネ亜科やビロウドコガネ亜科、カブトムシ亜科といったの他の亜科の昆虫の幼虫とほぼ共通である。ただ、興味深い特徴として、ハナムグリ類の幼虫は、前述のような近縁のグループの幼虫にに比べて、著しく移動力に富む種が多い。餌に潜り込んでいる状態では他のコガネムシ上科の昆虫の幼虫と同様に体をC字形に曲げて生活しているが、地中の餌を食い尽くした場合や、潜り込んでいる餌の中から人為的に掘り出されると、地表で背面を下にして体を真っ直ぐ伸ばし、背面に密生する剛毛を地面に引っ掛けながら蠕動し、かなりの速さで歩行する。つまり、背中で歩くわけで、ちょっとユーモラスである。このハナムグリの幼虫の歩行は、農村地帯の道路や都市郊外の畑などで、たまに日中でも目撃されることがある。
幼虫の生息場所は、上記に挙げた一般的なものの他に、テナガコガネ同様に樹洞中に形成、堆積した軟らかい腐植土(オオチャイロハナムグリなど)、猛禽類の永年使われた巣の下部の排泄物がしみこんで腐朽した巣材(アカマダラコガネ)といった特殊な環境のものも知られる。
[編集] 名前の由来
「花に潜る」→「花にむぐる」→「花むぐる」→「ハナムグリ」となったという説が有力である。
[編集] その他
ハナムグリの中で最大のハナムグリはゴライアスハナムグリ。
[編集] 参考文献
- 北隆館 学生版日本昆虫図鑑
他