パガニーニの主題による変奏曲 (ブラームス)
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《パガニーニの主題による変奏曲》作品35は、ヨハネス・ブラームスのピアノ曲。パガニーニの有名な《カプリッチョ第24番 イ短調》を主題にした変奏曲で、フランツ・リスト門下のカール・タウジヒに献呈されているうえに、もともと芸術的練習曲として構想されたこともあり、情緒の深みと至難な超絶技巧の要求で名高い。
[編集] 楽曲構成
次のように2巻に分けられており、それぞれパガニーニの主題の後に、12の変奏が続いている。特記しているもの以外は、すべて調性は原調(イ短調)と主題の拍子が保たれている。第1部・第2部のいずれとも、超絶技巧を要する華麗で長めの終曲が置かれている。
第1部(作品35-1)
- 主題 2/4拍子、ノン・トロッポ・プレスト Non troppo presto
- 第1変奏 右手、平行6度の練習曲
- 第2変奏 右手はオクターヴ、左手は平行6度の練習曲
- 第3変奏 6/8拍子
- 第4変奏 12/16拍子。アルペッジョとトリルの練習曲
- 第5変奏 右手が2/4拍子、左手が3/4拍子。クロスリズムとクロスフレーズの練習曲。
- 第6変奏 オクターヴの練習曲
- 第7変奏 6/8拍子。オクターヴ連打と跳躍の練習曲
- 第8変奏 6/8拍子。オクターヴと平行3度の練習曲
- 第9変奏 トレモロと、オクターヴによる半音階進行の練習曲
- 第10変奏 シンコペーションと両手交叉の練習曲。右手は平行3度、左手はアルペッジョ。後半でカノン的に処理される。
- 第11変奏 Andante (イ長調) ユニゾンの練習曲と4声を処理する練習曲。
- Variation XII. (イ長調)右手が6/8拍子、左手が2/4拍子。クロスリズムとクロスフレーズの練習曲。
- Variation XIII. オクターヴによる線的進行とグリッサンドおよび分散和音の練習曲
- Variation XIV. Allegro - Con fuoco - Presto ma non troppo これまでに使われた演奏技巧の回想ならびに総括。
第2部(作品35-2)
- 主題
- 第1変奏 平行3度、オクターヴによる跳躍、
- 第2変奏 Poco animato オクターヴによるアルペッジョとクロスリズムの練習曲。
- 第3変奏 平行3度とオクターヴの交替。
- 第4変奏 Poco allegretto (イ長調)3/8拍子。
- 第5変奏 3/8拍子。
- 第6変奏 Poco più vivace 3/8拍子。
- 第7変奏
- 第8変奏 Allegro 6/8拍子。
- 第9変奏
- 第10変奏 Feroce, energico 6/8拍子。
- 第11変奏 Vivace
- 第12変奏 Poco andante (ヘ長調)6/8拍子。
- 第13変奏 Un poco più andante
- 第14変奏 2/8拍子~6/8拍子~2/4拍子。