パルティータ
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パルティータ(Partita)とは、17世紀から18世紀の器楽曲のジャンルの一つ。
17世紀の間は、ほとんど変奏曲と同義であったが、変奏曲では、たいてい各楽章が独立していてある程度の規模があるのに対して、パルティータでは各部分が微小で独立性がなく、ほぼ切れ目なしに次の部分へと連鎖されていく(フレスコバルディの《100のパルティータ》など)。
18世紀のドイツにおいて、共通の主題やモチーフないしは情緒によって、統一性をもって構成された組曲という意味に変化した。そこには、作品の展開に様々な舞曲の特徴と変奏の原理を利用したという発想も隠れている。このような用法に先鞭をつけたのはヨハン・クーナウであったが、最も有名な用例は、バッハの無伴奏ヴァイオリン作品や、《クラヴィーア練習曲集 第1巻》に認められる。バッハのチェンバロのためのパルティータを、《フランス組曲》や《イギリス組曲》にちなんで「ドイツ組曲」と呼ぶ向きもあるが、この通称はいまだに一般化していない。バッハはその一方で、オルガン曲においては、コラール・パルティータなど、古い用法に従っている。