ビゼンニシキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 栗毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1981年4月26日 |
死没 | 1999年7月23日 |
父 | ダンディルート |
母 | ベニバナビゼン |
生産 | 明成牧場 |
生国 | 日本(青森県横浜町) |
馬主 | 藤田正蔵 |
調教師 | 成宮明光(美浦) |
競走成績 | 10戦6勝 |
獲得賞金 | 1億4501万7400円 |
ビゼンニシキは日本の競走馬。1984年のクラシック戦線をシンボリルドルフとともにリードした。
馬齢は旧表記で統一する。
[編集] 戦績
1983年11月5日東京競馬場にて行われた新馬戦で3番人気にとどまるも初勝利。その後、特別戦を2連勝し3戦全勝で3歳を終える。
4歳は共同通信杯4歳ステークスから始動し初重賞制覇。無敗のまま弥生賞(当時GIII)でシンボリルドルフと初対戦。両馬の主戦騎手であった岡部幸雄は、成宮の強い慰留がありながらもシンボリルドルフを選んだ。なお、この選択にオーナーの藤田は激怒し、その後岡部に騎乗依頼をすることはなかった。ビセンニシキは単勝1番人気に支持されるも、スタートで出遅れ、やはりスタートで出遅れ後方からの競馬となったシンボリルドルフの2着と敗れる。ビゼンニシキの走破タイム2分02秒0は既に同条件の皐月賞のレースレコードを上回っていた。このレースは、シンボリルドルフが出走した4歳馬同士のレースで、唯一の2番人気となったレースでもある。
この後、スプリングステークスに出走し、断然の1番人気(単勝150円)の中逃げ切り勝ちを収める。この年からグレード制が導入された関係で、4歳牡馬初GII制覇の栄誉も受ける。
皐月賞ではシンボリルドルフとともに単枠指定を受ける。2頭の断然ムードは、皐月賞の総売上げが100億円を切るほどであった。レースは、直線でシンボリルドルフから激しくぶつけられると言うインターフェアを受け、直線で伸び足が止まり2着に敗れる。皐月賞レコードで決着したレースだったが、ビゼンニシキの走破タイムも2分01秒3と皐月賞レコード。『相手がルドルフで無ければ…』、『直線の不利が無ければ…』と言わしめた。なお、シンボリルドルフに騎乗した岡部は、失格処分[1]にはならなかったものの騎乗停止処分を受けた。因みに、前年の三冠馬・ミスターシービーも日本ダービーでのインターフェアの為に、鞍上・吉永正人が騎乗停止処分を受けている。
続くNHK杯にも出走し、断然人気の中、楽勝し重賞3勝目をあげる。ただ、レース数を絞って仕上げるシンボリルドルフと対照的に、クラシック路線の全レースに出走していたことから疑問が呈されていた(シンボリルドルフへの対抗意識が、この様な無理なローテーションを選んだと言われている)。
日本ダービーでは、再びシンボリルドルフとともに単枠指定され、2番人気に支持されるも、短距離血統や大型馬であることから「ダービーでは距離が持たない」と事前報道されていた予想家の言葉を準えるように、逃げるスズマッハに一度も並びかけることなく直線で失速し14着と大敗する。
秋は整備され始めた短距離路線に狙いを定めてスワンステークスから始動したが、直線で故障し最下位入線(ロングヒエン競走中止があったためブービー)。競走能力喪失と判断され、そのまま種牡馬入りした。
本来はマイル戦がベストの馬であり、現在の様に4歳馬春の短距離路線が整備され、且つシンボリルドルフに張り合おうとしなければ、ニホンピロウイナーに勝るとも劣らない活躍をしたのではないかと言う声もある。
種牡馬となってからは、(可也癖のある)マイル王・ダイタクヘリオスを輩出。種牡馬としてはシンボリルドルフに負けない結果を残した。
[編集] 血統表
ビゼンニシキの血統 Luthier系/Djebel 5×5=6.25%、War Kilt、War Relic 5×5 = 6.25% | |||
父
*ダンディルート Dandy Lute 1972 鹿毛 |
Luthier 1965 黒鹿毛 |
Klairon | Clarion |
Kalmia | |||
Flute Enchantee | Cranach | ||
Montagnana | |||
Dentrelic 1965 栗毛 |
Prudent | My Babu | |
Providence | |||
Relict | Relic | ||
Fakhry | |||
母
ベニバナビゼン 1975 栗毛 |
*ミンスキー Minsky 1968 栗毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Flaming Page | Bull Page | ||
Flaring Top | |||
カツハゴロモ 1971 鹿毛 |
*サウンドトラック Sound Track |
Whistler | |
Bridle Way | |||
*ワイルドライフ Wild Life |
Big Game | ||
Clarinda F-No.3-o |