フィンランド民主共和国
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フィンランド民主共和国(フィンランドみんしゅきょうわこく、フィンランド語で「Suomen Kansanvaltainen Tasavalta」、英語では「Finnish Democratic Republic」。ちなみに「フィンランド人民民主共和国」または「フィンランド人民民主主義共和国」との和訳もある。なおヘルシンキを首都とする本来のフィンランド共和国の英語表記は「Republic of Finland」である。)は、フィンランドに1939年12月1日から1940年3月13日の冬戦争終戦まで存在したソビエト連邦による傀儡政権。カレリア地峡の町テリヨキ(現在のゼレノゴルスキ)が首都と定められ、ソ連はこの政府を唯一のフィンランド政府とみなした。首班はソ連に亡命していた共産党員オットー・クーシネンであった。ただし、「冬戦争」終結後、この国は無かったことにされたため消滅の正確な日付は不詳である。現実にはカレロ・フィンソビエト社会主義共和国(現在のカレリア共和国)に吸収合併され、自然消滅したものと思われる。なお、カレロ・フィンソビエト社会主義共和国の首班はオットー・クーシネンが引き続き務めることとなった。