フランシス・フクヤマ
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フランシス・フクヤマ(Francis Fukuyama, 1952年10月27日 - )は、アメリカの政治経済学者、父親が日系二世、母親が日本人の日系アメリカ人。かつてはネオコン政治思想家の代表的人物であったが、現在ではネオコンと距離を置き批判する言説をいくつか出している。アメリカ在住。
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[編集] プロフィール
シカゴ生まれ。コーネル大学で古典を学んだ後、ハーバード大学で政治学の博士号取得。ランド研究所研究員、アメリカ国務省政策企画局スタッフ、ジョージ・メーソン大学教授を経て、現在ジョンズ・ホプキンス大学の政治経済学教授。2007年4月から関西大学政策創造学部客員教授に就任予定。
主著『歴史の終わり』 The End of History and the Last Man は、論争の的となってきた。
サミュエル・ハンチントンは、歴史は終わらない、と反論する。ハンチントンの主著『文明の衝突』では、支配的な文明は人類の政治の形態を決定するが、持続はしないという。
[編集] 著書
[編集] 単著
- Gorbachev and the New Soviet Agenda in the Third World, (Rand, 1989).
- The End of History and the Last Man, (Free Press, 1992).(渡部昇一訳『歴史の終わり(上・下)』三笠書房, 1992年/知的生き方文庫[上・中・下], 1992年)
- Trust: the Social Virtues and the Creation of Prosperity, (Free Press, 1995).(加藤寛訳『「信」無くば立たず』三笠書房, 1996年)
- The Great Disruption: Human Nature and the Reconstitution of Social Order, (Free Press, 1999).(鈴木主税訳『「大崩壊」の時代――人間の本質と社会秩序の再構築(上・下)』早川書房, 2000年)
- Our Posthuman Future: Consequences of the Biotechnology Revolution, (Farrar, Straus and Giroux, 2002).(鈴木淑美訳『人間の終わり――バイオテクノロジーはなぜ危険か』ダイヤモンド社, 2002年)
- State-Building: Governance and World Order in the Twenty-First Century. (Profile Books, 2004).
- America at the Crossroads: Democracy, Power, And the Neoconservative Legacy, (Yale University Press, 2006).(会田弘継訳『アメリカの終わり』講談社, 2006年)
[編集] 共著
- The U.S.-Japan Security Relationship after the Cold War, with Kongdan Oh, (Rand, 1993).(近藤剛訳『冷戦後の日米同盟――「成熟の歴史」終わりの始まり』徳間書店, 1994年)
- The "Virtual Corporation" and Army Organization, with Abram N. Shulsky, (Rand, 1997).
[編集] 共編著
- The Soviet Union and the Third World: the Last Three Decades, co-edited with Andrzej Korbonski, (Cornell University Press, 1987).
[編集] 寄稿
[編集] 関連項目
[編集] 関連記事
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