フレッシュボイス

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フレッシュボイス
性別	牡
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1983年 5月9日
父	フィリップオブスペイン
母	シャトーハード
生産	小笠原牧場
生国	日本（北海道静内町）
馬主	円城和男
調教師	境直行（栗東）
競走成績	26戦7勝
獲得賞金	3億3850万6000円
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フレッシュボイス（1983年 - ）は日本の競走馬である。主な勝ち鞍は安田記念（GI）。直線一気の豪快な追い込みで人気を博した。

※馬齢は旧表記で統一する。

[編集] 戦績

デビューは1985年10月、マイナー血統のため11頭立ての7番人気と注目はされなかったが道悪を物ともせず優勝を飾った。この「道悪」というフレーズがフレッシュボイスの競走生活にとって大きなファクターとなる。続く400万条件でも勝ち、福島3歳ステークス（オープン特別）では3着に入った。

明け4歳となった1986年1月のシンザン記念で重賞初制覇。続く3月の毎日杯では季節外れの雪が降る中、後に京都新聞杯を勝つタケノコマヨシに3馬身半差をつける圧勝だった。こうして臨んだ皐月賞では裏街道を歩んできたのが不安視されたのか4番人気と実績のわりに人気は薄く、レースもダイナコスモスをクビ差捉え切れず2着に敗れる。その後外傷を追い東京優駿（日本ダービー）は回避した。秋の神戸新聞杯で復帰し4着。続く菊花賞、有馬記念ではそれぞれ6着、5着とそこそこの結果に終わった。

1987年、血統的には短距離向きだが、長距離戦線でまずまずの成績を残したことで春の目標を天皇賞（春）に定め、緒戦の日経新春杯を1番人気で快勝した。ちなみにこれが生涯唯一の1番人気での勝利である。次走阪神大賞典は勝ったスダホークから離されての4着に終わる。

この結果を受けて陣営は相手が強化され、さらに距離が200m伸びる天皇賞では勝負にならないと判断し、次走には天皇賞ではなく安田記念を選択した。主戦騎手の田原成貴が天皇賞でニシノライデンに騎乗した際に進路妨害で騎乗停止となっていたこともあって鞍上は柴田政人に乗り替わった。人気は前哨戦の京王杯スプリングカップでダイナアクトレスらを一蹴したニッポーテイオーに集中しており、フレッシュボイスは3番人気だった。重馬場での開催となったこのレース、逃げ切りを狙うニッポーテイオーに対し直線に向いたところではまだ後ろから数えた方が早い位置にいたフレッシュボイスが力強い末脚で大外を駆け抜け、一気にニッポーテイオーをかわし優勝、GI初制覇を飾った。

この後は短距離～中距離のレースを中心に使われ、1988年4月の大阪杯に勝ち、1989年6月の宝塚記念では勝ったイナリワンをクビ差にまで追い詰めるなど時折ファンを驚かせたが安定した成績を残すことは出来なかった。1989年12月の有馬記念7着を最後に現役を引退、種牡馬入りした。

[編集] 引退後

種牡馬としては種付け数自体がほとんどなく、数少ない産駒もまったく活躍できなかった。2001年に種牡馬登録を抹消され、名馬のふるさとステーション（2003年閉鎖）を経て現在は日高シルバーホースファームで余生を過ごしている。

[編集] 重賞勝ち鞍

安田記念（GI)
日経新春杯(GII)
大阪杯(GII)
シンザン記念(GIII)
毎日杯(GIII)

[編集] エピソード

毎日杯での関西テレビ放送の杉本清アナウンサーによる「雪はやんだ、フレッシュボイスだ！」は彼の名実況の一つとして有名。（詳細は杉本清の項を参照）

[編集] 血統表

フレッシュボイスの血統　（ハイペリオン系／Nearco5×5=6.25%）
父 *フィリップオブスペイン Philip of Spain 1969　黒鹿毛	Tudor Melody 1956　黒鹿毛	Tudor Minstrel	Owen Tudor
			Sansonnet
		Matelda	Dante
			Fairy Hot
	Lerida 1961　鹿毛	*Matador	Golden Cloud
			Spanish galantry
		Zepherin	Pylon
			Gulabi
母シャトーハード 1973　栗毛	*ダイハード Die Hard 1957　栃栗毛	Never Say Die	Nasrullah
			Singing Grass
		Mixed Blessing	Brumeux
			Pot-Pourri
	ヤマサンカツヒメ 1964　栗毛	タカマガハラ	クリノハナ
			クモゼキ
		セフトニヤ	*Theft
			第五デヴォーニア F-No.10-d