フーコーの振り子
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- フーコーの振り子とは、長い(通常10m以上の)振り子の底に質量の大きいおもりをつけたもの。地球が自転していることの目視に使用される。レオン・フーコーの公開実験1851年1月8日が有名で、そのため彼の名前で呼ばれるようになったが提案者は別。
- フーコーの振り子は、ウンベルト・エーコの小説の名。フーコーの振り子 (小説)を参照。
[編集] 概要
フーコーの時代、地球の自転は常識となりつつあり、それを物理的に証明する方法がいろいろ提案されていた。その一つは振り子を振れさせると、地球の自転により振り子の回転方向が少しずつずれるはずだというもので、赤道ではこの現象は起きないが、赤道以外の場所では、自転の方向に応じて少しずつ振り子の振れる方向が回転するはずだというのである。1851年にまず2mの振り子で地下室で実験を行った。のちの一般公開では長さが約60mにされた。
オリジナルはパリのメチエ博物館に保存されている。また公開実験が行われたパンテオン内でも振り子の展示を見ることができる。
[編集] 日本においてフーコーの振り子が見られる場所
- 東京都上野にある、国立科学博物館の本館の入口そばに、建物4階から地下一階までの大きな振り子が常時展示されている。
- 葛飾区郷土と天文の博物館
- 札幌市青少年科学館
- 東京ディズニーシー フォートレス・エクスプロレーション内にあるペンデュラムタワー。
- 京都市青少年科学館
- 神戸市立青少年科学館
- 愛媛大学(城北キャンパス)
- 福岡県春日市いきいきプラザ
- 長崎県長崎市福済寺長崎観音像内 25.1m
- 浜松科学館
- 東京学芸大学
- 郡山女子大学
- 大阪大学理学部(豊中キャンパス)
- 茨城大学工学部日立キャンパス
- 情報通信研究機構
- 鹿児島市立科学館
- 山梨県立科学館
- 日原天文台
- 慶應義塾高校
- 法政大学中学高等学校
- さいたま青少年宇宙科学館
- 山形県産業科学館
- 私立渋谷教育学園渋谷中学高等学校
- 仙台市こども宇宙館