ブラックアウト (航空・宇宙)
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ブラックアウトとは、主に航空機のパイロットに見られる症状で、プラス方向の巨大なGがパイロットにかかった際、脳から血液がひき下半身に集中することで、視野が暗くなり呼吸が困難になる症状を指す。
- 対してマイナス方向のG、-Gによって起こる症状はレッドアウト。
- 過度なブラックアウトは失神につながり、大変危険である。
- よってレッドアウトに比べて危険性は高い。
- ブラックアウトを誘発するような高いGを長時間(3分以上)受け続けると、脳が酸欠に陥る可能性がある。つまり、後遺症を伴う脳内組織の破壊、ひいては脳死などが起こりうる。
戦闘機パイロットや宇宙飛行士が着用する飛行服には、ブラックアウトを防ぐために下半身を空気圧で締め付ける機能が備えられている。