ヘイ・ブルドッグ
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ヘイ・ブルドッグ (Hey Bulldog)は、イギリスのロックバンド、ビートルズの楽曲。作詞・作曲クレジットは「レノン-マッカートニー」だが主たるコンポーザーはジョン・レノン。1969年1月に発表されたアルバム『イエロー・サブマリン』(ビートルズが主人公の同名アニメーション映画のサウンドトラックアルバム)に収録。
映画本編ではビートルズがブルードッグを茶化すシーンで使われている。しかし、イギリス初回公開時などを除き、本曲のシーンはカットされてしまう。一説には本曲のシーンに出てくる4つの頭を持つ犬(ブルードッグ)の映像が、奇形の表現を嫌うアメリカ等で問題となったため…と言われている。現在販売されている映画のDVDには本曲のシーンが収録されている。
サビの部分のみが「She Can Talk To Me」のタイトルでデモ・テイクが現存している。1968年2月の「レディ・マドンナ」セッションで録音。現在「レディ・マドンナ」のPVとして知られている映像は、実際には本曲の録音風景 (2月11日撮影、同日に録音・ミックス完了) である。後にこの時の模様を収めたフィルムの完全版が発掘。1999年に再編集を施され、この曲のPVとして公開された(2006年現在、商品化はされていない)。
本来のタイトルは「ヘイ・ブルフロッグ("Hey Bullfrog")」(歌詞の第1ヴァースに登場) だった。
アルバム『イエロー・サブマリン』モノラル盤収録の本曲は、ステレオを単純にモノラル化したものであり、純粋な意味でのモノラル・ミックスは存在しない。1999年、『イエロー・サブマリン~ソングトラック~』にリミックス・ステレオ・バージョンが収録された。