ホンダ・マグナ
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マグナ(MAGNA)とは、本田技研工業が発売しているクルーザー(アメリカン)タイプのオートバイであり、シリーズ車種として排気量別に開発・生産されている。
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[編集] VF750マグナ・V45マグナ・マグナ750/RS
マグナシリーズ最初の車種となる「VF750マグナ」は、1982年4月にVF750セイバーの兄弟車種として登場。世界初となる水冷V型4気筒750ccエンジンを、チョッパースタイルのボディに搭載。最高出力は72psを発揮。また二輪初採用となる油圧式クラッチや、ブレーキング時の姿勢変化を抑えるTRAC機構を装備していた。
2代目となる「V45マグナ」は、1987年4月に登場。1,660mmのロングホイールベースに695mmの低シート高のロー&ロングフォルムと、斜め上を向いている4本出しのマフラーが特徴。最高出力はクラス上限数値である77psを確保しつつ、中低速域の扱い易さに重点を置いたセッティングとなっていた。
1993年6月、3代目となる「マグナ750」が、輸出モデルとして生産されていた「VF750C」の国内版として登場。エンジンはVFR系のものをベースに、カムシャフトの駆動方式をギア(カムギアトレーン)からチェーンに変更し、空冷エンジン風の冷却フィンを追加装備して搭載。最高出力は2ps落とされて75psとなった。1994年7月には、ビキニカウルを装備した派生車種「マグナ750RS」も登場している。尚、この750ccシリーズのみ、現在では生産を終了している。
[編集] 外部リンク
- ホンダ・プレスインフォメーション 1982年3月24日(VF750シリーズ)
- ホンダ・プレスインフォメーション 1987年3月20日(V45マグナ)
- ホンダ・プレスインフォメーション 1993年6月22日(マグナ750)
- ホンダ・プレスインフォメーション 1994年7月22日(マグナRS)
[編集] Vツインマグナ(250cc)
マグナシリーズの250cc版である「Vツインマグナ」(V-TWIN MAGNA)は、1993年の東京モーターショーに登場し、翌年より販売が開始された。エンジンは同社のスポーツモデル「VT250F」系の水冷V型2気筒DOHC。これに空冷エンジン風の冷却フィンを追加して搭載。最高出力は中低速域での扱い易さを重視し、27psとなっている。低く構えた車体にロングシート、ティアドロップ形の燃料タンク、メガホンタイプのショートマフラーという迫力のあるスタイルで、瞬く間に人気モデルとなった。
1996年にはフロントホイールをディッシュタイプに、またシート表皮のパターンを変更した限定モデル「S」が発売された他、全グレードにハザードランプが新設された。
[編集] 外部リンク
[編集] マグナ50
マグナシリーズの末弟「マグナ50」(MAGNA FIFTY)は1995年4月に登場。搭載されるエンジンはカブ系列の空冷50ccSOHC単気筒だが、始動方式はセルスターターのみとなっている。原付一種ながら、当時販売されていた原付アメリカン「ジャズ」とは一線を画した迫力あるスタイルと細部の本格的な作り込みで、一躍同クラスの人気車種へと成長。尚、ジャズは既に生産中止となっているため、2005年現在、同車は唯一ラインアップされている原付アメリカンモデルとなっている。