ホンダ都田サッカー場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホンダ都田サッカー場(ホンダみやこだサッカー場、正式名称本田技研工業都田サッカー場。ホンダ都田グラウンドといわれる場合もある)は静岡県浜松市北区にある本田技研工業浜松製作所工場の敷地内にあるサッカー専用グラウンドで、旧日本サッカーリーグ時代からホンダFCの本拠地として使用されている。
スタンドは旧日本リーグ時代はメインスタンドのみ3000人収容だったが、現在はバックスタンド(1996年開設の鉄製・可動式、1000人収容)もあり、全体の収容人員は4000人。メインスタンドはJリーグのスタジアム並みに一部屋根が敷設されており、また放送・記者用ブースもある本格的なものとなっている。なおゴール裏にはスタンドがないので観客はメインとバックのスタンド席で見ることになる。1995年からはナイター照明設備も整えられている。この照明設備はもともと柏レイソルのホームグランド・日立柏サッカー場で使用されていたもので、柏レイソルのJリーグ昇格に伴うスタジアム改装工事で交換された照明設備を譲り受けたものである。 1996年シーズンに、相手チームのシュートがことごとくバーやポストに当たる等、相手チームにとっては不運ばかり起きたため「都田には魔物が棲む」と言われた。その後「都田の魔物」とJFL内では恐れられた。
[編集] 交通
浜松市の中心部から離れた場所にあり、公共交通の便は良いとは言えない。地域住民の多くは自動車を保有しているため、駐車場利用の便宜が図られている。
・バスでは、浜松駅バスターミナル(東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線・東海道本線浜松駅、遠州鉄道新浜松駅に隣接)の16番ポールから遠鉄バス都田線(46番系統)で約40分、都田口バス停下車、徒歩約15分
・また、バスでは都田バス停(天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線都田駅近く)から都田口まで約10分(注意:ホンダFC公式サイトでは案内無し)
・車ないしタクシーでは、浜松駅から約45分、東名高速道路浜松西インターチェンジから約20分
・ホンダFCの主催試合では、KGK駐車場(100台収容)、三幸町駐車場、前原駐車場などの駐車場が利用可能
かつてはホンダFCの主催試合に合わせて浜松駅-都田サッカー場間の臨時バスが運行されていたが、現在は路線バス利用のみである。18時30分以降に開始される試合の場合、路線バスでは浜松駅に戻れないので注意が必要である(遠回りの都田駅経由で、天竜浜名湖線と遠州鉄道を乗り継いで戻る事は可能)。
[編集] 幻の改修計画
ホンダFCは一度1997年に「浜松FC(仮称)」としてJリーグ準会員申請を行った。その際、このホンダ都田グラウンドの増築も具体的に計画された。現在の4000人収容からJ1リーグ開催基準である15000人を若干上回る17000人程度が収容できるスタジアムにしようという計画だったのだが、ホンダが見積もった想定額25億円よりも更にかかってしまう50億円程度の巨費が必要となるため、スタジアムの増築をすることをやむなく白紙撤回することになった。
その後チームもホンダ本体が本業の自動車産業以外の事業に参加しない「本業主義」を貫くことや地元企業などからの法人設立のための資本取り付けが不調に終わったことからチームのJリーグ参加が見送られ(準会員申請も撤回)、今日のように実業団チームとして運営を続けている。
カテゴリ: サッカーに関するスタブ | 日本のサッカー競技施設 | 静岡県のスポーツ施設 | 浜松市