遠鉄バス
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遠鉄バス(えんてつバス)は、遠州鉄道が主に静岡県西部地区に運行しているバス。遠州鉄道の系列では他に浜松観光バスがある。
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[編集] 沿革
鉄道事業関係の沿革は遠州鉄道及び遠州鉄道鉄道線を参照のこと。
- 1907年(明治40年) :浜松鉄道株式会社設立。
- 1908年(明治41年):浜松鉄道株式会社が大日本軌道株式会社に吸収され浜松支社となる。
- 1919年(大正8年):遠州軌道株式会社に鉄道事業譲渡。
- 1921年(大正10年):遠州電気鉄道株式会社に改称。
- 1943年(昭和18年)11月1日:遠州電気鉄道株式会社など6社が合併し遠州鉄道株式会社設立。
- 1947年(昭和22年)5月1日:浜松鉄道株式会社と合併。
- 1950年(昭和23年)12月23日:福田営業所を開設、掛塚営業所を廃止。
- 1955年(昭和30年)4月1日:気賀営業所を細江営業所に改名。
- 1959年(昭和34年)5月30日:浜松営業所を移転。
- 1962年(昭和37年)4月1日:笠井営業所、雄踏営業所、袋井営業所を開設。
- 1962年4月20日:舘山寺営業所を開設。
- 1986年(昭和61年)12月1日:浜松市営バス路線を移管完了。
- 1989年(平成1年)2月15日:プリペイドカード「ETカード」導入。
- 1997年(平成9年):ユーバスを運行開始。
- 1998年(平成10年)4月:磐田市バス、エコバスを運行開始。
- 2000年(平成12年)7月17日:メローバスを運行開始。
- 2002年(平成14年):浜松市循環まちバスく・る・るを運行開始。
- 2003年(平成15年)4月1日:ICカード「EG1CARD」導入。
- 2004年(平成16年)8月20日:ICカード「ナイスパス」導入。鉄道・バス(遠鉄バス)共通では全国初。
- 2005年(平成17年)2月17日:中部国際空港行きのシャトルバス(e-wing)を運行開始。
- 2006年(平成18年)5月31日:「ETカード」販売終了。
- 2006年(平成18年)6月1日:「ナイスパス」車内販売開始。
- 2006年(平成18年)9月2日:高速バス 浜松~昼神温泉線運行開始。
- 2006年(平成18年)9月30日:この日をもって湖西営業所を廃止。
[編集] 営業所
営業所名 | 所在地 | 所属車庫 |
---|---|---|
浜松東営業所 | 浜松市東区豊町2253 | 内野台車庫、西美薗車庫 |
三方原営業所 | 浜松市北区初生町1107-1 | 都田車庫、姫街道車庫 |
浜松南営業所 | 浜松市南区松島町1997 | 掛塚車庫、新貝車庫、中田島車庫、※富塚車庫 |
舘山寺営業所 | 浜松市西区舘山寺町3296-5 | 新弁天車庫、村櫛車庫、※富塚車庫、新貝車庫 |
雄踏営業所 | 浜松市西区雄踏町山崎3472-2 | 馬郡車庫、新弁天車庫、篠原車庫、※富塚車庫、湖西車庫、新貝車庫 |
細江営業所 | 浜松市北区細江町気賀414-8 | 三ヶ日車庫、奥山車庫、渋川車庫、伊平車庫、姫街道車庫、都田車庫 |
天竜営業所 | 浜松市天竜区次郎八新田6-2 | 春野車庫、横山車庫、熊車庫、水窪車庫、西美薗車庫、内野台車庫 |
磐田営業所 | 磐田市岩井2190-1 | 袋井車庫、中ノ町車庫、※掛塚車庫 |
福田営業所 | 磐田市福田2204 | ※掛塚車庫、横須賀車庫 |
※旧営業所などの内、正式な窓口のあるもの
[編集] 廃止営業所
- 浜松営業所 浜松市
- 浜北営業所 浜松市-現在跡地は遠鉄ストア浜北店。車両基地として美薗車庫が同店南方にあり。
- 三ヶ日営業所 浜松市-現在は三ヶ日車庫
- 富塚営業所 浜松市-現在は富塚車庫
- 竜洋営業所 磐田市-現在は掛塚車庫
- 袋井営業所 袋井市-現在は袋井車庫
- 湖西営業所 湖西市-現在は湖西車庫
[編集] 路線
<0番台>
<10番台>
<20番台>
- 志都呂宇布見線、城之崎線、松袋井線
<30番台>
- 磐田市立病院福田線、舘山寺線、大塚ひとみヶ丘線、大久保線
<40番台>
- 気賀三ヶ日線、高台線、引佐線、渋川線、奥山線、都田線、医大じゅんかん、和合西山線
<50番台>
- 山の手医大線、中田島泉高丘線、旭ヶ丘線、萩丘都田線、医大じゅんかん
<60番台>
<70番台>
- 笠井線、蒲小沢渡線
<80番台>
- 中ノ町磐田線、労災篠ヶ瀬線
<90番台>
- 掛塚さなる台線、鶴見富塚じゅんかん
<100番>
<その他の系統>
- 白洲線、宮口線、秋葉線、北遠本線、法多線、滝沢線、上島イオン市野線、たこ直、山梨線
<高速バス系統>
- 中部国際空港線 空港直行バス「e-wing」、信州温泉郷線 ???温泉・???温泉・昼神温泉直行バス「信州温泉郷直行バス」
<受託運行>
[編集] すいすい・くるーり バス実証実験
すいすい・くるーり バス実証実験は、平成18年の10月2日から12月29日までの平日のみ運行される「バス実証実験」で、 以下の3路線が期間内に運行される。
- 追分すいすいバス(遠鉄ストア姫街道店~浜松駅)
- 市野すいすいバス(イオン浜松市野ショッピングセンター~浜松駅)
- 市野くるーりバス(市野周辺を環状に運行)
- 追分すいすいバス(遠鉄ストア姫街道店~浜松駅)については、平成19年1月9日から同年3月31日まで、急行バスとして運行される。
[編集] 高速バス廃止路線
- 浜松駅~清水町
- 浜松駅~三ケ日営業所
- 浜松駅~静岡駅(静鉄バスと共同運行)
- 浜松駅~岡崎
- 浜松~名古屋(東名名古屋線)
[編集] 廃止路線・区間
- 2004年2月29日
- 鳳来寺線の全線。新城市へ移管、本長篠吉田線へ名称変更。
- 2004年3月31日
- 舘山寺気賀線(ただし2年間の期限で学生輸送として運行)
- 湖西線の一部。一部区間は浜松市営バスへ移管。
- 西じゅんかんの全線。
- 向宿松島線の一部。経路を短縮し、浜松駅~鉄工団地南間は三島江之島線として運行。
- 文丘線の全線。
- 磐田市立病院福田線の豊浜郵便局~横須賀車庫間。
- 浅田中田島線の西新田経由便。
- 2005年3月31日
- 笠井高台線。笠井線・高台線へ系統分割。
- 2006年3月31日
- 舘山寺気賀線(2年間の期限で運行していた学生輸送)
- 浅田中田島線・米津線。浅田米津線へ系統統合。
- 磐田山の手線。山の手医大線・中ノ町磐田線へ分割・名称変更。
[編集] 乗車カード
[編集] 車両
- 超低床オムニバス - 179台
- ワンステップバス - 3台(メローバスも含む)
- ツーステップバス
三菱ふそう・日野・いすゞの3社のバスを導入している。1997年までは日野車のほとんどを富士重工製車体で導入していたことが特徴であったが、ノンステップバスのみの導入となってからは日野純正車体のみとなっている。
1998年度より新車はノンステップバス(車椅子用席あり)に統一されている。また、2005年度はワンステップバスが3台導入された。2002年に三菱ふそうはディーゼル・電気式ハイブリッドバスHEVを遠州鉄道にて試験走行を行っている。
過去には、貸切バスとの兼用を考慮した「乗貸兼用車」も存在し、貸切車と同様のフロントグリルが異彩を放っていた。かつて運行されていた静岡~浜松間の高速バス(高速浜松静岡線)には、三菱エアロバスが使用されていた。また、高速浜松静岡線には、観光バス用シャーシに路線バス用車体を架装した高速・路線兼用車が1台在籍していた。
2007年度は、3年ぶりに三菱ふそうの新車が導入された。停車ボタンは形式が変わり、メロディも変更された。
※「乗貸兼用車」及び高速・路線兼用車についてはワンロマを参照のこと。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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