マコモ
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?マコモ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Zizania latifolia L. | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
マコモ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Manchurian Wild Rice |
マコモ(真菰、英:Manchurian Wild Rice、学名Zizania latifolia)は、イネ科マコモ属の多年草。別名ハナガツミ。東アジアや東南アジアに分布しており、日本では全国に見られる。水辺に群生し、沼や河川、湖などに生育。また食用にも利用される。
成長すると大型になり、人の背くらいになる。花期は夏から秋で、雌花は黄緑色、雄花は紫色。葉脈は平行。
黒穂菌 Ustilago esculenta に寄生されて肥大した新芽(マコモタケ)は食用とされ、古くは万葉集に登場する。中国、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジアなどのアジア各国でも食用や薬用とされる。さらに、日本では、マコモダケから採取した黒穂菌の胞子をマコモズミと呼び、漆器の顔料として用いる。
北米大陸の近縁種(Z. aquatica)の種子は古くから穀物として食用とされており、今日もワイルドライスの名で利用され、商品化もされている。