マスコット
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マスコットとは、スポーツチームや企業などといった「共通性を持つ集団」を表現するために用いられる動物や人間を模したキャラクターのことで、実在の人物に対しても用いられることがある。
アメリカ合衆国では、大学のスポーツチームがしばしばそのマスコットによって識別される。
また、マスコットは人や動物だけとは限らず、色であったり、植物であったりすることもある。
人間型のマスコットはしばしば論争の種になる事がある。
例えば、イリノイ大学の「Fighting Illinois(戦うイリノイ族:イリノイ州の語源となったネイティブ・アメリカン)」のマスコットは、人種問題の観点から問題視された。このような問題はイリノイ大学の様な大きな学校に限らず存在し、アルフレッド大学(生徒数2000人程度)のサクソン人の騎士を模したマスコットは、サクソン人の優越を示すものとして抗議を受けた(これらの問題に対してはポリティカル・コレクトネスの指摘もある)。
日本ではタバコや酒などにマスコットやキャラクターを用いることは控えられており、未成年に対して影響があるとのことでしばしば販売者側と日本アルコール問題連絡協議会等の間で問題となっている。近年の例ではサッポロビールのドン・シボリオーネ(『サッポロ生搾り』のCMに出てくる犬型のパペット)などが挙げられる。
近年では、個人のホームページにおいても、マスコットが存在するケースも増えている。
[編集] マスコットとキャラクター
マスコットはキャラクターの一種である。しかし、狭義のキャラクターが、アニメや漫画、ゲームなどの物語に付随して生まれるものであるのに対し、マスコットは、物語とは独立に集団や商品、行事に付随して(宣伝や求心力育成のために)生まれる。マスコットも登場後(または登場と同時に)物語中で描かれることもあるが、物語から生まれたものではない。
[編集] マスコットとマスコットキャラクター
マスコットとマスコットキャラクターは同じものを意味する。しかしながら、日本では、修飾語が付く場合や形容詞的に用いる場合はマスコットと表記し、それ以外は、マスコットキャラクターと表記することが多い。
- 修飾語が付く場合(例:大会マスコット、球団マスコット、公式マスコット、デスクトップマスコット)
- 形容詞的用法(例:マスコット人形、マスコットペンギン)
- 上記以外(例:「○○のマスコットキャラクターは、○○である。」)