マダニ
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?マダニ | ||||||||||||
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![]() シカのマダニ Ixodes scapularis |
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分類 | ||||||||||||
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科 | ||||||||||||
本文参照 |
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英名 | ||||||||||||
Tick |
マダニというのは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目に属するダニの総称である。
英語及び他のヨーロッパの言語では、大型の吸血性のダニであるマダニ類をTick、それを含めてのダニをMiteという。
目次 |
[編集] 特徴
ダニであるから、足は4対、
広く知られているのはヒトの血液などの体液を吸う虫としての存在であろう。ヒトの体液を吸うダニには大きく分けて二つの仲間がある。
- 一つはイエダニという和名のダニやツツガムシで、小さくて吸血時だけ人の体に来て、すぐに離れる。イエダニの場合は血管を破壊して血液を吸収することができるが、ツツガムシでは哺乳類に寄生する時期が微細な幼虫期に限られ、口器が血管に到達することはできずに組織液を中心に吸収する。
- もう一つはマダニの仲間で、大きいものは1cm程度になり、人の体に口器を差し込むと、そのままそこに固定され、長期にわたって血を吸い続け、体が数倍にふくらむまでになる。
[編集] 分類
ダニ類はあまりに多様なので、亜目をそれぞれ目として独立させるべきとの説もある。したがって、ササラダニ目として独立させる場合もある。
ここでは代表的な科のみを記す。
- マダニ亜目
- ヒメダニ科
- マダニ科:大型で脊椎動物に寄生
[編集] 感染症法
ライム病(Lyme disease、ライムボレリア症(Lyme borreliosis))は、ノネズミやシカ、野鳥などを保菌動物とし、マダニ科マダニ属 Ixodes ricinus 群のマダニに媒介されるスピロヘータの一種、ボレリア Borrelia の感染によって引き起こされる人獣共通感染症のひとつ。
[編集] 関連項目
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