マリーゴールド
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![]() マリーゴールド |
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分類 | ||||||||||||||
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マリーゴールドは、キク科タゲテス属に属する植物の一群を指す。日本では園芸植物である。
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[編集] 主な種
- アフリカン・マリーゴールド T. erecta
- 別名:センジュギク(千寿菊)、サンショウギク(山椒菊)
- フレンチ・マリーゴールド T. patula
- 別名:コウオウソウ(紅黄草)、クジャクソウ(孔雀草)、マンジュギク(万寿菊)
- メキシカン・マリーゴールド T. tenuifolia
- 別名:ホソバコウオウソウ、ヒメコウオウソウ
和名の千と万は、大きさではなく開花期の長さなので、タネの袋に書いてあるように、T. erectaのほうを万寿菊にするのは誤りである。また、すべて原産地はメキシコで、フランスやアフリカ大陸には自生していない。
5-10月にかけて花が見られる。独特の強い香りがある。観賞目的の栽培が普通であるが、根に線虫の防除効果があるので作物の間などに植えられることもある。 線虫の防除効果は、植物自身の合成するα-terthienylをはじめとした化合物によるものとの説が有力だが、共生するバクテリアの働きのためだという説も浮上している。
[編集] 成分
この花の花びらから抽出されたキサントフィル脂肪酸エステル混合物に含まれるヘレニエンという色素は暗順応改善薬の原料として用いられていた。 第二次世界大戦中にイギリス軍がブルーベリーのおかげで目が良くなったと嘘の宣伝を信じたバイエルン製薬がブルーベリーを上回る効果を持つ物を探したところマリーゴールドの花びらから抽出した脂肪酸エステル混合物に高い効果があることを発見して暗順応改善薬「アダプチノール」が作られた。この薬は現在でも目の薬として使用されている。
[編集] 栽培
春播きの一年草で、発芽適温は比較的低いため、暖かい地方なら、3月中旬頃に室内でまくと、小さな万寿菊のほうは、一月も経たないうちに花が見られる。タネは長さ数ミリの、象牙色と黒のツートンカラーの針状で、よく発芽する。団地では、夏の暑さにやや弱い。種を少し取っておき、8月初め頃にまいてやると、また秋に開花する。
[編集] 文化
花言葉「生きる」。
聖母マリアの祭日に咲いていたため「マリア様の黄金の花」とも呼ばれている。