マリー・アントワネット (映画)
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マリー・アントワネット Marie-Antoinette |
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監督 | ソフィア・コッポラ |
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製作総指揮 | フランシス・フォード・コッポラ ポール・ラッサム 他 |
製作 | ソフィア・コッポラ ロス・カッツ |
脚本 | ソフィア・コッポラ |
出演者 | キルスティン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン ジュディ・デイヴィス |
音楽 | ブライアン・レイツェル |
撮影 | ランス・アコード |
編集 | サラ・フラック |
配給 | アメリカ:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント 日本:東宝東和、東北新社 |
公開 | 2006年5月24日(カンヌ) 2006年10月20日(アメリカ) 2007年1月(日本) |
上映時間 | 122分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $40,000,000 |
allcinema | |
IMDb | |
『マリー・アントワネット』 (Marie-Antoinette) は2006年のアメリカ映画。
目次 |
[編集] 概要
ソフィア・コッポラ監督が、初監督作『ヴァージン・スーサイズ』の主演であるキルスティン・ダンストを再び主演に迎えてマリー・アントワネットを描いた伝記映画。原作は英国の歴史家アントニア・フレーザーの『マリー・アントワネット』(邦訳:ハヤカワ文庫)。ただし、伝記映画というよりはマリー・アントワネットを一人の少女として描いた青春映画の側面があり、根本的なテーマが誰も知る人のいない異国にわずか14歳で単身やってきた少女の孤独であることは、監督の前作の『ロスト・イン・トランスレーション』と似たものがある。
第59回カンヌ国際映画祭に出品。その際、プレス試写ではブーイングが起こった。ロケーションはフランスのヴェルサイユ宮殿で3ヶ月に渡り行われた。
露骨な性的描写や残酷な場面がほとんどない一方で、最初から最後まで豪華絢爛なドレスや色とりどりのお菓子などがふんだんに映し出され、観客はファッションショーやお菓子の本を見ているような気分になる。マリー・アントワネットの描写も、良い面や悪い面を強調するのではなく、一人の女性としての心の動きを淡々と描写し、王妃という一般人とは縁遠い世界の人間に、一般人女性でも共感しやすい描写になっている。ガーリー・カルチャーの旗手であるソフィア・コッポラにより女性の目を意識して作られたといえる女性向けの映画である。
第79回アカデミー賞にて衣装デザイン賞を受賞。
[編集] キャスト
- キルスティン・ダンスト:マリー・アントワネット
- ジェイソン・シュワルツマン:ルイ16世
- ジュディ・デイヴィス:ノアイユ伯爵夫人
- リップ・トーン:ルイ15世
- ローズ・バーン:ポリニャック公爵夫人
- アーシア・アルジェント:デュ・バリー夫人
- モリー・シャノン:ヴィクトワール内親王
- シャーリー・ヘンダーソン:ソフィー内親王
- ダニー・ヒューストン:ヨーゼフ2世(マリー・アントワネットの兄)
- ジェイミー・ドーナン:ハンス・アクセル・フォン・フェルセン
- スティーヴ・クーガン:メルシー伯爵
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
1769年オーストリアの皇女アントワーヌは、オーストリアとフランスの同盟関係強化の一策として、母マリア・テレジアの命によってフランス王室に嫁ぐことになった。フランスの大地を踏み、フランスの服に着替えた彼女は翌年、ルイ16世と式を挙げる。しかし、当初の数年間、男性の性的機能に不都合のあったルイ16世との夫婦生活はなく、「オーストリア女」とよそ者扱いされ、「不妊症かしら」と陰口を叩かれるにつき、結婚生活にストレスを抱えた彼女は次第にパーティーやギャンブル、ドレスや靴のショッピングなど浪費に楽しみを見出し、それに傾斜していくことになる。
やがてフランスではアメリカ独立戦争への援助をきっかけに国の財政が窮乏し始め、民衆の不満の矛先は豪奢な生活を送るマリー・アントワネットに向けられる。飢餓に苦しむ民衆はフランス革命をおこす。ルイ16世の側近は王と王妃に逃亡を進言するが、ルイ16世は毅然として「私はここに残る」と言い、王妃マリーも「私の居場所は王の側です」と言い放つ。そしてやはりベルサイユ宮殿は襲撃され、王と王妃は宮殿から拉致される。
[編集] サントラ
サウンドトラックに参加しているのはポストパンクのキュアー、ニューオーダーからクラシックからはヴィヴァルディなど、他にテクノ界の異端児エイフェックスツインなども参加。
[編集] キャッチコピー
[編集] 外部リンク
- Sony Pictures - Marie Antoinette 公式サイト(英語)
- マリー・アントワネット 公式サイト
- 【EIGAFAN.COM】おすすめ新作: マリー・アントワネット Marie-Antoinette 東宝東和による情報ページ
- Marie Antoinette - Internet Movie Database
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