マレ
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マレ(Malé、ディベヒ語でމާލެ、マーレともいう)はインド洋の島国であるモルディブの首都で、マレ島に位置する。同国の政治・経済の中心地で、貿易港でもある。近年目覚ましい発展を遂げる観光業のほか、主要産業の1つである漁業での水産物の加工も行われる。モルディブは各島ごとに1つずつの役割が与えられているが、マレ島はまさしく首都の島である。人口は、81,600人(2004年)。近くのフルレ島は空港の島で、近代的な国際空港であるマレ国際空港がある。
2004年12月26日、インドネシアのスマトラ島沖で発生した2004年インド洋大地震による大津波で、マレの3分の2の地域が甚大な被害に遭い、深刻な状態に陥っている。幸いにマレで死者が1人も出さなかったのは、地球温暖化で海面が上昇し、モルディブの国土を守るために進められている日本のODAのテトラポッド帯のおかげで、津波の勢いを減少したからだと言われている。
マレは人口密度が世界一とも言われており、人口圧力を軽減するために北東に人工島「フルマーレ」を造成、移住を促しているが、諸設備がまだ整っていないため、芳しくない。 現在居住しているのは2004年インド洋大地震による大津波で被災した住民である。