ミッドナイトアロー湘南
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ミッドナイトアロー湘南(みっどないとあろーしょうなん)とは、神奈川中央交通とジェイアールバス関東が共同運行していた深夜急行バスにおいて、かつて使用されていた愛称である。現在は、神奈川中央交通の単独運行となり、「ミッドナイトアロー湘南」の愛称も使用されなくなっている。
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[編集] 概要
既に新宿駅西口~本厚木駅の深夜急行バスを運行していた神奈川中央交通が、東海道線沿線向けに深夜急行を運行することになったが、東海道線沿線の通勤客の流れは新宿駅よりも東京駅からの方が多かったため、新路線では東京駅を経由して運行することになった。この際に、JRバス関東の共同運行とすることになり、JRバスでは初めての深夜急行バス運行になった。JRバス東京駅への乗り入れを考えていたことや、当初から2系統での運行を視野に入れていたために、このような運行形態になったようである。半年ごとに担当路線を交換するという方法をとっていた。
しかし、バブル崩壊後の不況下で乗客が減少、1系統にまとめた上で神奈川中央交通が単独で運行を続けることになったが、その後もJRバス関東は営業協力としてこの路線に関わっている。この結果、現在はJRバスが運営するネット予約サイト「高速バスネット」での予約も可能となり、深夜急行バスでは数少ないネット予約・クレジットカード決済が可能な路線となっている。
[編集] 運行経路
東京駅八重洲南口(24:20)→新宿駅新南口(24:40)→今井町→川上町→戸塚駅西口→東原→立場→飯田→湘南台駅東口→藤沢駅北口→辻堂駅北口→茅ヶ崎駅北口→町屋→平塚駅北口
[編集] 使用車両
神奈川中央交通は平塚営業所が運行を担当。貸切車を転用した55人乗りハイデッカーで、現在は空港連絡バス羽田線用の車両と共通運用となっている。
JRバス関東は東京支店第二課が運行を担当していた。東名ハイウェイバスと共通運用の便所付40人乗りハイデッカーであったため、国鉄専用形式MS735SAも運用されたほか、予備車の関係で36人乗りスーパーハイデッカーが使用されることもあった。
[編集] 沿革
- 1990年2月28日 運行開始。
- 新宿駅新南口→今井町→川上町→戸塚駅西口→原宿→藤沢駅北口→辻堂駅北口→茅ヶ崎駅北口→町屋→平塚駅北口
- 1990年8月30日 横浜駅・湘南台駅を経由する系統を新設。
- 1995年9月1日 JRバス関東が撤退、神奈川中央交通の単独運行となる。同時に2系統を統合、現在のルートに変更の上、フリー降車扱いを廃止。
[編集] 特記事項
- 2系統で運行されていた時期、戸塚駅・辻堂駅までの運賃は経由に関わらず同額であった。
- 通常、深夜急行バスでは気分が悪くなった酔客のために、各座席にエチケット袋が用意してあるが、JRバス関東の担当便では車両が便所付であったため、エチケット袋は用意されていなかった。ただし、便所があるのでそちらを利用すれば事は足り、実際に便所の利用率はかなり高かったようである。
[編集] 外部リンク
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