ヤマセミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマセミ | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
英語版の分類 | ||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||
Megaceryle lugubris | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Crested Kingfisher |
ヤマセミ(山翡翠・学名Megaceryle lugubris)は、ブッポウソウ目・カワセミ科に分類される鳥。山地の渓流に生息するカワセミの仲間である。日本郵政公社が発行する80円切手のモデルにもなっている。
目次 |
[編集] 生態
体長は35cmほど。カワセミの倍、ハトほどの大きさで、日本でみられるカワセミ科の鳥では最大の種類である。頭には大きな冠羽があり、からだの背中側が白黒の細かいまだら模様になっているのが特徴。腹側は白いが、あごと胸にもまだら模様が帯のように走っている。オスとメスはよく似るが、オスはあごと胸の帯にうすい褐色が混じる。
採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、魚類や水生昆虫を捕食する。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。カワセミと同じように捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな魚をとらえた時は足場に数回叩きつけ、殺してから呑みこむ。
[編集] 分布
インド・アッサム地方から東南アジア、日本まで分布する。日本では留鳥。
名のとおり山地の渓流や池の周囲に生息するが、冬は平地の河川や海岸にもやってくる。
[編集] Sibley分類体系上の位置
[編集] Status
LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
[編集] 近縁種
アフリカから中東、南アジアにはヒメヤマセミ(学名Ceryle rudis)が分布する。体長は25cmほどで、ヤマセミよりかなり小さい。
この鳥はホバリングから飛び込んでえものをとる割合が多く、大きな河川や湖などにも生息している。
飛び込む際には太陽を背にして飛び込むのが特徴で、昼間は上から、朝夕は斜めに飛び込む。魚たちから見るとヒメヤマセミの姿は太陽の中に隠れて見えないことになり、獲物の魚に逃げられないための工夫と考えられる。
[編集] 自治体の鳥
- 市の鳥
- 千歳市(1986年4月1日制定)
カテゴリ: Least concern | カワセミ科 | 水鳥