リス族
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リス族(リスぞく)は中華人民共和国の少数民族のひとつ。漢字では傈僳族と書く。
雲南省の怒江リス族自治州を中心に同省北部一帯から四川省南部にかけて分布し、雲南北部のデチェン蔵族自治州にも維西リス族自治県がある。2000年の全国人口調査によれば、中国内のリス族総人口は634,912人である。またタイ王国北部に約3万人が住み、ミャンマー北部やインド東部などにも散在する。
リス語はチベット・ビルマ語群のイ語グループに属し、イ族やナシ族と近い関係にある。 文字は新中国になってから制定されたラテン文字が主に用いられる。
唐代の樊綽が書いた『蛮書』にはすでに「栗粟」の語が見え、当時「烏蛮」と呼ばれる民族グループを構成していた。
リス族は自然崇拝の原始宗教を信仰していたが、近代になって西方宣教師の布教によりキリスト教に入信する者が増えた。リス族は独自の華麗な民族衣装を着用しており、その色彩によって白リス、黒リス、花リスに分けられる。
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