ローズマリー
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ローズマリー | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Rosmarinus officinalis L. | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
マンネンロウ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
rosemary |
ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木。シソ科。生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。また精油は薬にも用いられる。花も可食。
学名 Rosmarinus は「海のしずく」を意味する。花言葉は「記憶・想い出」で、愛や貞節の象徴とされる。様々な品種があり、立性と匍匐(ほふく)性種に分かれる。花の色は、青~紫色のものがほとんどだが、白や桃色のものもある。
目次 |
[編集] 主な種類
[編集] 立性
- トスカナブルー
- マジョルカピンク
- マリンブルー
- ミス・ジェサップ
- レックス
[編集] 匍匐性
- フォタブルー
- プロストラータス
- モーツァルトブルー
[編集] 活性・薬効
ポリフェノールの含量が非常に高く、優れた活性酸素消去活性・抗酸化力を発揮する。イギリス薬局方およびドイツコミッションEモノグラフ収載ハーブ。炎症抑制効果があり、欧州では関節炎の医薬としても使用される。ロズマリン酸には、花粉症の症状を和らげる作用があることが知られている。
記憶力を改善する作用があるとされ、ローズマリーの主成分であるカルノシン酸には、神経細胞の維持に重要な役割を果たす神経成長因子の生成を高める効果があることも報告されている。カルノソールには、生体防御機構を活性化させる作用があり、解毒効果を高める。
消臭効果や殺菌作用があり、肉の鮮度を長持ちさせることから肉料理にしばしば使われる。カレーのスパイスとして利用される。
[編集] 成分
テルペノイド、フラボノイド、カフェタンニン類からなる多様なポリフェノールを含む。
[編集] 主要成分
- ロズマリン酸(rosmarinic acid)
- ゲンクワニン(genkwanin)
- カルノシン酸(carnosic acid)
- カルノソール(carnosol)
- ウルソール酸(ursolic acid)
- ベルベノン(verbenone)
- α-ピネン(alpha-pinene)
など。
[編集] その他
- ローズマリーにちなんだ音楽作品としてフリッツ・クライスラーの「美しきロスマリン」がある(ロスマリン(Rosmarin)はドイツ語)ほか、フランツ・シューベルトの歌曲集「美しき水車屋の娘」第16曲の歌詞(ヴィルヘルム・ミュラー作)でも象徴的に用いられる。
- ローズマリーは英語の女性名としても使われる。
- ローズマリー・サトクリフ
- ローズマリー・ブラウン
- ローズマリー・フット
- ロージー・カザルス (ロージーは愛称。本名はローズマリー)
- ローズマリーは漫画やアニメ、コンピュータゲームなどの架空のキャラクター名としても使われる。
- ローズマリーをタイトルに含む映画やドラマ、楽曲もいくつかある。
- 愛しのローズマリー
- ローズマリーの赤ちゃん
- ローズマリー (韓国ドラマ)
- 笑って!ローズマリーちゃん(ザ・フライング・マシーン)