一畑電気鉄道3000系電車
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3000系電車(3000けいでんしゃ)は、一畑電車に在籍する通勤型電車。
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[編集] 概要
一畑電気鉄道(現・一畑電車)の車両近代化の際に、南海電気鉄道21000系を譲渡・改造した車両である。1996年(平成8年)に2連4本の8両が譲渡・改造された。編成はモハ3000型(Mc)-モハ3010型(Mc)となっている。
車体は南海11001系後期車のデザインを汲む前面非貫通型・17m級2扉の高張力鋼による普通鋼製となっており、前面2枚窓のいわゆる「湘南型」である。また、ワンマン運転用に前面窓両側にサイドミラーが取り付けられている。イエローで塗装され、側窓下がホワイト、側扉・前照灯周りがダークブルーで塗装され、前面窓下にダークブルーの太帯が巻かれている。
車内ではロングシートを装備し、側扉付近に乗車整理券発行機を、運転台後部に料金箱を設置している。
制御方式は抵抗制御であり、主要機器類は主電動機として東洋電機製造製のTDK820B(75kW≒100ps)を、駆動装置は中空軸平行カルダン駆動方式を採用、台車はFS17Aを履いている。また、モハ3000型に設置されているパンタグラフは運転台側の1基のみで、もう片方は撤去されている。
[編集] 運用
1997年(平成9年)2月20日に2連4本がワンマン運用で運転開始した。
現在は北松江線電鉄出雲市~松江しんじ湖温泉間、大社線川跡~出雲大社前の全線で運用されている。また、平日の日中・土休日に自転車の持込みサービスを行っている(手数料300円)。
なお、2006年(平成18年)7月17日に梅雨末期の豪雨により長江駅付近で発生した土砂崩れに巻き込まれた3000系1編成2両が脱線している。
[編集] 車両一覧
車番末尾は2100系の追番としたため、5から始まっている。
一畑での車番 | 南海時代の車番 | ||
---|---|---|---|
モハ3005 | モハ3015 | モハ21009 | モハ21010 |
3006 | 3016 | 21013 | 21014 |
3007 | 3017 | 21011 | 21012 |
3008 | 3018 | 21005 | 21006 |
なお、現3008編成であるモハ21005・21006は、南海での新製当初はクロスシート(現・大井川鐵道の21001~21004と同一)であったが、のちにロングシート化された(他の3編成は新製時からロングシート)。
[編集] 関連商品
[編集] 関連項目
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