一畑電気鉄道2100系電車
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2100系電車(2100けいでんしゃ)は、一畑電車に在籍する通勤型電車。
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[編集] 概要
一畑電気鉄道(現・一畑電車)の車両近代化の際に、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)5000系を譲受、京王重機整備にて改造した車両である。1994年(平成6年)~1995年(平成7年)に2連4本の8両が導入された。編成はデハ2100形(Mc)-デハ2110形(Mc)となっている。
車体は18m3扉(後期に導入された2連2本・4両は2扉化されている)の普通鋼製となっており、前面窓にはパノラミックウィンドウを採用し、貫通扉には行先方向幕を装備している。また、ワンマン運転用に前面窓両側にサイドミラーが取り付けられている。イエローで塗装され、側窓下がホワイト、貫通扉・側扉がブルーで塗装されている。
車内ではロングシートを装備し、側扉付近に乗車整理券発行機を、運転台後部に料金箱を設置している。
制御方式は抵抗制御であり、主要機器類は主電動機として日立製作所製のHS834Arb(150kW)および東洋電機製造製のTDK882A(150kW)を、駆動装置は中空軸平行カルダン駆動方式を採用、台車は帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)3000系から流用したFS510を履いている。また、デハ2100形にパンタグラフが1基設置されている。
[編集] 5000系との相違
2100系登場後の1998年(平成10年)に、2100系と同じく京王5000系を譲受・改造した5000系が登場したが、使用用途が異なるため次に挙げる相違点がある。
- 前面非貫通型となり、前照灯が2灯から1灯に、標識灯が角型から丸型に改造された。
- 2連2本・4両の全車が2扉化された。
- 車内にクロスシートを装備した。
[編集] 運用
1994年(平成6年)に運転開始した。
現在は北松江線電鉄出雲市~松江しんじ湖温泉間、大社線川跡~出雲大社前間の全線で運用されている。また、平日の日中・土休日に自転車の持ち込みサービスを行っている(手数料300円)。
[編集] 車両一覧
一畑での車番 | 京王時代の車番 | 入線時期 | 備考 | ||
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モハ2101 | モハ2111 | デハ5119 | クハ5869 | 1994年11月8日 | 3扉車 |
2102 | 2112 | 5120 | 5870 | 1995年1月14日 | 3扉車 |
2103 | 2113 | 5121 | 5766 | 1995年7月31日 | |
2104 | 2114 | クハ5718 | 5768 | 1995年7月31日 |
[編集] 関連項目
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